夏の約束 (講談社文庫)
作者 藤野 千夜
価格 470 円
出版社名 講談社
出版年月 2003/02
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    第122回 芥川賞   受賞
ゲイのカップルの会社員マルオと編集者ヒカル。ヒカルと幼なじみの売れない小説家菊江。男から女になったトランスセクシャルな美容師たま代……少しハズれた彼らの日常を温かい視線で描き、芥川賞を受賞した表題作。

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■読者の評価     おすすめ度平均

なかなか果たされない約束のもどかしさ       おすすめ度
マルオとヒカルは同性愛のカップル。
マルオは体重90キロ超級、ただでも目立つ巨漢でありながら、
人前でも堂々ヒカルと手をつないで街を歩く。
時に人から後ろ指差されて笑われながらも、
「しょうがないっしょ」とやり過ごす鷹揚な性格。
同性愛であることを知られつつ、普通の会社に普通に勤め、決して社会性を失わずにいる。
その鷹揚さ、平凡さの元が、達観なのか、諦めなのか、照れなのか、それとも別の何かなのか。
この小説を読む上で、彼の性格や感情を考えることは重要になる。

ピクニックに行こう!
なんてことない、マルオと仲間たちの平凡な計画。
けど、そんないつでもできることが、いつまでも果たされずにいる。
そのもどかしさにマルオとヒカルの、先の見えない関係が重なる。

イヤミのない文体は、淡く広がる感情を呼び起こす効果があると思うのだが、
中心にいるのが同性愛カップル、という点で、読者の普遍的共感を呼び起こすことができるかどうかは微妙なところ。
そこは、受け手によるとしか言いようがない。
願わくば、マルオのような鷹揚さを持って読んでいただきたい、第122回芥川賞受賞作品。


塗り直す思い出の約束       おすすめ度
子供の思い出で哀しいのや、淋しいのは大人になればなるほど
その感情が強くなる気はする
この本はそれぞれの事情で、子供の時のキャンプが嫌な思い出だった登場人物
故に今になってキャンプを予定されても心は浮きたたない
その気持ちからいつかキャンプに行こうって気持ちの変化には
日常の小さな小さな変化が過去を乗り越えるきっかけになる
でもあまりに感情が際立つ小説なので引いてしまいました


夏の日のレモンスカッシュ       おすすめ度
読後感は「夏の日のレモンスカッシュ」それも氷が融けて味が薄くなったような。ゲイの主人公と最初は重い感じがしてちょっと抵抗があったけど、さらりと読めました。


悩める若者の必読書芥川賞受賞作!       おすすめ度
ゲイのカップルの会社員マルオと編集者ヒカル。ヒカルと幼なじみの売れない小説家菊江。男から女になったトランスセクシャルな美容師たま代……少しハズれた彼らの日常を温かい視線で描き、芥川賞を受賞した表題作に、交番に婦人警官がいない謎を追う「主婦と交番」を収録した、コミカルで心にしみる作品集。