きれぎれ (文春文庫)
作者 町田 康
価格 450 円
出版社名 文藝春秋
出版年月 2004/04/07
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    第123回 芥川賞   受賞
「―― 大きい俺や小さい俺、青空に円形に展開、みな、くわっとした格好で中空に軽くわなないている ――」。親のすねをかじりながら無為の日々を送っていた「俺」はかつて、ともに芸術家を志し、その才能を軽視していた友人が画家として成功したことを知る。しかも、美貌と評判高い彼の妻は、「俺」が見合いをして断った女だという。よじれて歪んだ心が生むイメージが暴走した果てに「俺」が見たものは…。

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?「―― 大きい俺や小さい俺、青空に円形に展開、みな、くわっとした格好で中空に軽くわなないている ――」。親のすねをかじりながら無為の日々を送っていた「俺」はかつて、ともに芸術家を志し、その才能を軽視していた友人が画家として成功したことを知る。しかも、美貌と評判高い彼の妻は、「俺」が見合いをして断った女だという。よじれて歪んだ心が生むイメージが暴走した果てに「俺」が見たものは…。

???著者は、パンク歌手であり詩人であり俳優であるという異色作家。『夫婦茶碗』 『へらへらぼっちゃん』など、独特のビート感あふれる作品を意欲的に発表し、個性派作家として注目を浴びている。若い世代を中心に「ストリート系」、「J文学」などともてはやされる一方で、ナンセンスなストーリー展開やメッセージ性の希薄さなどから「キワモノ」であるという冷ややかな評価も受けていた。ところが、一見、一貫性を欠いているようにも思われる言葉の連射の間隙に、透明感を与えることに成功した本作で芥川賞を受賞したことで評価は一変し、純文学の新たな地平を開く作家としての栄誉を得た。好悪の分かれる作家ではあるが、繰り出される言葉のリズムに身をまかせて一種のカタルシスを得ることができるか、違和感を抱くか、それは作品に触れて確かめてほしい。(梅村千恵)



■読者の評価     おすすめ度平均

これはロックビデオだ!       おすすめ度
著者は元パンクロッカーだったそうですが、これはまるでロックビデオみたいですよ。これをトーリーとして読むと訳が判らなくなると思いますが、シュールなイメージ(映像)の展開として読むと実に面白いです。

これはまさにアートですよ。
今までにない、新鮮な体験でした。



町田康、大好きなんだけど・・・。       おすすめ度
町田康の作品は殆ど読んでますが、個人的にこれだけは
面白さがイマイチ解らんのですよ・・・。当方の読解力が無い所為も
十二分にあると思いますが・・・。何故コレが芥川賞?と正直
思いました(機は熟したって事か?)。それなら候補止まりになった
”くっすん”か”けものがれ・・・”で受賞して欲しかったなぁ。
芥川賞作品と言う事で町田康はこれが初めてって言う方も居られると思いますが。
面白く無いと思って町田康に見切りを付けた方は是非「くっすん大黒」か
「屈辱ポンチ(けものがれ・・・)」を一度だけ読んで欲しい!それを読んでも町田康パス!
って言う人には何も文句は言わないっす。
ちょっとこの作品は難しかった(僕には・・・)何か読み終わった後に暗くなったし・・・。
町田康作品は読み終えた後は「生きてりゃ何とかなるだろう?」って感じに
訳の解らないポジティブ感が沸くのになぁ(僕には・・・)
でも”タクシー”と”お見合い”の下りは、いつもの町田康っぽくて好きなんだけど。


町田文学の爽快さ       おすすめ度
「読後感として何も残らない」という感想は当たらず。この不快感と爽快さの絶妙なるバランス。人生と社会における不条理性と諦念と自虐と救い(か?)、悪夢と現実。やけっぱちなテロル。ちっぽけな悪意に満ちた快感。読書をすることの愉悦とひきつり。


コラムの方がと思っていたら       おすすめ度
週刊誌のコラムで存在を知り、本を読み始めても数ページ読んで「コラムの方が面白いな」と思い、20ページくらいでやめようかと思った。我慢して読んでいくうちになぜか引き込まれ完読。強烈な個性を理解するのに時間がかかったのかもしれません。


ダメ男を書くのがうまい('-,_ω-`)プッ       おすすめ度
この作家の本は初めて読むのですが、面白かったです。話を綴られる文体がとても独創的で、かつ音楽的です。この人、昔バンド組んでたのかな?とにかく文体がまるで音楽を聴いているかのように心地よく、個人的にはツボりました。('-,_ω-`)プッ

古臭い表現や漢字が多くて若干の読みづらさを感じたり、情景描写が少なくて場のイメージが掴みにくかったり、色々と荒いところはあると思いますが、それでもこの人の書く話は読む者の感性に訴えかけてくるところがあって実に良いです。

内容はしょうもない男が世を憂えたり、女と出会ったり、まあそんな感じで。('-,_ω-`)プッ
物語的には特にこれといった特徴はないのですが、独特な文体、そして感性豊かな表現で読ませる読ませる。
そして物語はあまりにも唐突に終わる。まあ、理屈抜きに楽しんでくれって感じですかね。