作者 黒井 千次
価格 1,937 円
出版社名 講談社
出版年月 1994/09
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    第46回 読売文学賞   受賞
構想10年!純文学書下ろし長篇小説 虚構の舞台を成功させた女優が人生という現実の舞台に立つ時、劇作家との哀しくも激しい恋に見舞われる。 赤坂絢子――ヒロイン「マナコ」を演じる女優が作者・寺脇滋有の目を惹いた。稽古から上演へと「マナコ」を介して、2人の関係は急速に深く濃密になっていく。一途に燃え盛る絢子の恋慕。狂おしい歓びと悔いの暗いうねりに翻弄される滋有。悲劇への予兆をはらんで2人の舞台は楽日へと突き進む。

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■読者の評価     おすすめ度平均

文壇の大御所による意欲作!       おすすめ度
黒井千次と聞いて、いまの若い読者はすぐに作品が思い描けるだろうか? しかし、数年前まで中学・高校の教科書に『春の道標』が載っていたそうだから、意外と名前だけは知られているのかもしれない。
黒井氏はいまや文壇の大御所。芥川賞の選考委員も務められている。個人的に代表作は谷崎賞受賞の『群棲』(講談社文芸文庫刊)だと思うが、折にふれてとりあげる若い人の恋愛を描いた佳作。
舞台女優を目指す主人公と周囲の人々との感情の交錯をこまやかに描いて衝撃的なラストシーンへと導く手腕はまさしく巨匠の芸。
かつて「内向の世代」と呼ばれた1人だが、寡作なのが残念。重厚で濃密な長篇が読んでみたいと思うのは私だけだろうか?