われ逝くもののごとく (講談社文芸文庫)
作者 森 敦
価格 2,310 円
出版社名 講談社
出版年月 1991/01
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    第40回 野間文芸賞   受賞
太平洋戦争により崩れゆくサキ一家の変転の歳月と多くの庶民の、生きて死に逝く"生死一如"の世界。かつての青春放浪の地、山形県庄内平野を舞台に人情味ある土地言葉を駆使しつつ、雄渾に物語る。生涯を賭けて深めた独自の仏教・東洋思想の視座から日本の風土と宗教を余すところなく描き尽した著者畢生の長篇大河小説。

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■読者の評価     おすすめ度平均

ジョイスに比肩する大作家       おすすめ度
小島信夫の師匠にして、昭和の漂泊作家の代表作。戦後文学の最高峰を極めるといっても過言ではない。山形弁が多用されているその文体は、地の文の「です・ます」調と相俟ってポリフォニックな調べを奏でる。しかも『意味の変容』などをみてもわかるように素材と手法に対する先鋭な意識に貫かれた、日本のジョイスともいうべき大作家なのだ。40歳を超えてからの作家活動はいかにも短いと感じられるが、その膂力、その知性の深さは20世紀の世界中の作家のなかでも屈指のものだといえる。それにしても、森敦を読んだと思しき作家が、今日一人も見当たらないのは何ゆえか。巨大すぎてただただ拝読するのみなのかもしれないが。