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■読者の評価
おすすめ度平均
人間の業の深さ おすすめ度
何もここまで、と思うほど登場人物それぞれが男女のこと、親子のこと、生きることの業を抱えて右往左往する。結局は死ぬことによってしかその業は消化されないのかと思わせる結末に、ある意味ほっともする。すべては取るに足らぬこと、死ぬことさえも恐れることはない、要は今日をどう生きるか、というよりも、昨日ではない今日、明日ではない今日を淡々と人は受け入れていくしかない、とも読みとれる。深い絶望のようであるが、何故かそこに流れるものは明るい。軽い鬱を誰もが抱えているが、それは軽い空腹感の心地よさとも通じるようでもある、とも言っているようである。
