二人乗り
作者 平田 俊子
価格 1,680 円
出版社名 講談社
出版年月 2005/07
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    第27回 野間文芸新人賞   受賞
40歳を過ぎて離婚した嵐子、7歳年下の妹・不治子、そして不治子の夫・道彦。絡み合い、絶妙に輪舞するそれぞれの想いと因果。登場人物の息遣いまで感じさせる、平田俊子の世界。

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■読者の評価     おすすめ度平均

待たされる側       おすすめ度
 この物語の主人公3人のように、恋愛時にどうしても立場が弱いほうになってしまう側の人っていつも決まっているのかななんて、時々思ってしまうことがあって、なんだか胸に染みる話でした。2番目の話の二人乗りのようにそんな単純ではないんでしょうが…。


ほろ苦さのある連作恋愛小説       おすすめ度
 本書は、3編の物語から構成される作品で、最初に収録されている「嵐子さんの岩」は、46歳の嵐子が主人公。いいかげんな男性に恋してしまい、その結果、夫と別れて、一人でマンションで暮らしている。続く表題作の「二人乗り」は、嵐子の妹の40歳の不治子が主人公。13歳の娘がいるが、夫は不倫相手の元に行き、娘は祖父母のところにと、こちらも家に一人暮らし。そして「エジソンの灯台」は、不倫相手の元に走った不治子の夫で38歳の道彦が語り手になり、不倫相手とその老いた父親との三人暮らしを始めたものの、不倫相手の過去に嫉妬その家を出てしまう……物語となっています。ほろ苦さのある恋愛小説でもありますが、構成としては読み応えがあり、面白い連作でした。