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■読者の評価
おすすめ度平均
ギャグセンスとカメラの視点へのこだわり おすすめ度
が半端ではない!
鏖(みなごろし)は三人称で書かれており、
基本的には主人公オオタの視点なのですが、
絶妙なタイミングでカチっ!と視点が変わります。
小説においてのカメラの視点なんて
ホントはどうだっていいことなんでしょうけどね。
でもそのこだわりが阿部自身の最高傑作と謳われるシンセミアを産んだのだから
やっぱり物事にこだわるってとってもいいことです。
ちなみに小説の中身自体もホントに馬鹿げていて最高です!
鏖(みなごろし)は三人称で書かれており、
基本的には主人公オオタの視点なのですが、
絶妙なタイミングでカチっ!と視点が変わります。
小説においてのカメラの視点なんて
ホントはどうだっていいことなんでしょうけどね。
でもそのこだわりが阿部自身の最高傑作と謳われるシンセミアを産んだのだから
やっぱり物事にこだわるってとってもいいことです。
ちなみに小説の中身自体もホントに馬鹿げていて最高です!
普通じゃない おすすめ度
野間文芸新人賞受賞作品。
やはり阿部ちゃんはただ者ではないと実感。
今まで読んだ阿部作品の中で最高傑作かもしれない。
阿部和重の文章と言うのは現代小説から欠かすことの出来ない「比喩」を徹底的に(意図的に?)排除している。
それはとても新しいし、現在他にそんな作家はいない。と思う。
この点、天才的な比喩を駆使する村上春樹とは対極の位置にいる作家と言える。
『トライアングルズ』
『無情の世界』
『鏖(みなごろし)』
の三篇が収録されているが、どれも良い。
とくに『鏖(みなごろし)』は一気読み間違いなし。
とにかく普通じゃないけど、面白い。
「のび太は放っておけ!あいつには構うな」
やはり阿部ちゃんはただ者ではないと実感。
今まで読んだ阿部作品の中で最高傑作かもしれない。
阿部和重の文章と言うのは現代小説から欠かすことの出来ない「比喩」を徹底的に(意図的に?)排除している。
それはとても新しいし、現在他にそんな作家はいない。と思う。
この点、天才的な比喩を駆使する村上春樹とは対極の位置にいる作家と言える。
『トライアングルズ』
『無情の世界』
『鏖(みなごろし)』
の三篇が収録されているが、どれも良い。
とくに『鏖(みなごろし)』は一気読み間違いなし。
とにかく普通じゃないけど、面白い。
「のび太は放っておけ!あいつには構うな」
スピード感、ドライヴ感抜群 おすすめ度
阿部和重さんの本はこれが初めてである。この小説は、小説と思えないほど文字数が多く、また一話簡潔で合計三話収録されているのだが、どの作品も非常にスピード感とドライヴ感が溢れているためあっという間に読めてしまう。
特徴としては、登場人物は必要最低限の人数、そしてその人間一人一人にはきちんと背景が与えられており、かつ場面・情景がこと細かに描写されているため映像がありありと想像でき、あたかもその小説の世界に実際居合わせているかのような臨場感を保ったまま読める。またどの話もテーマが快楽殺人やらストーカー、万引きなど現代の問題ともマッチしている上、主人公が若いので、そのぶん年の近い僕は緊張感を持って読むことができた。
ただ、物語は予測不能なようにコロコロと思いがけない展開をするのに、終わり方はあまりに歯切れがよいため、読んだあと「あれ、もう終わり?」となってしまう。あんまりにもすっきりと終わりすぎるので、読者側の推量の働く余地なしになってしまうのが惜しい。筆者の展開に否応なくついていかされる感じだ。
特徴としては、登場人物は必要最低限の人数、そしてその人間一人一人にはきちんと背景が与えられており、かつ場面・情景がこと細かに描写されているため映像がありありと想像でき、あたかもその小説の世界に実際居合わせているかのような臨場感を保ったまま読める。またどの話もテーマが快楽殺人やらストーカー、万引きなど現代の問題ともマッチしている上、主人公が若いので、そのぶん年の近い僕は緊張感を持って読むことができた。
ただ、物語は予測不能なようにコロコロと思いがけない展開をするのに、終わり方はあまりに歯切れがよいため、読んだあと「あれ、もう終わり?」となってしまう。あんまりにもすっきりと終わりすぎるので、読者側の推量の働く余地なしになってしまうのが惜しい。筆者の展開に否応なくついていかされる感じだ。
現代を象徴する作品 おすすめ度
阿部和重の作品に触れたのはこれが初めて。本書は三つの物語で一つの世界が構成されている。私は本書から「狂気、暴力によって惹き起こされる悲劇の連鎖を食い止めるものとは何であるのか。そして今それが失われているのではないか」というメタ・メッセージを読み取った。
最初の「トライアングルズ」では自らの狂気を自覚し、その狂気を自身へと折り返すことで悲劇の連鎖を断ち切ろうとする「先生」が描かれる。「先生」によって世界は一時的であれ救われる。二番目の「無情の世界」では連鎖の渦に今まさに巻き込まれようとしている少年が、抵抗する術をネットに求めている。ここでは世界は救われるかもしれないし救われないかもしれないという曖昧さが残るが、最後の「鏖(みなごろし)」では、すべての人が連鎖に巻き込まれ、なすがままであり、世界の破滅は確実な状況へと追い込まれる。すべてを他人のせいにして自らを省みることのない自己中心的な人間が溢れかえっている現代を象徴している。
最初の「トライアングルズ」では自らの狂気を自覚し、その狂気を自身へと折り返すことで悲劇の連鎖を断ち切ろうとする「先生」が描かれる。「先生」によって世界は一時的であれ救われる。二番目の「無情の世界」では連鎖の渦に今まさに巻き込まれようとしている少年が、抵抗する術をネットに求めている。ここでは世界は救われるかもしれないし救われないかもしれないという曖昧さが残るが、最後の「鏖(みなごろし)」では、すべての人が連鎖に巻き込まれ、なすがままであり、世界の破滅は確実な状況へと追い込まれる。すべてを他人のせいにして自らを省みることのない自己中心的な人間が溢れかえっている現代を象徴している。
これも世界、これが世界。 おすすめ度
時々こんな小説に出会うことが出来る。何も知識もないまま本屋でそれに触れて、出会った本が逆にその小説家の名前を僕の胸に刻んだり。
この本はそんな本の一つだ。
著名だった作者を知らなかった僕がこの業界に疎いのは問題だが、運よく、この小説と出会えて良かったと思う。確かにこの本の内容は人によって好き嫌いはあるかもしれない。しかし、このような真っ暗な世界は僕は好きでたまらない。なぜなら、真っ暗な世界でこそ、煌きがより一層生えるのだから。
この本はそんな本の一つだ。
著名だった作者を知らなかった僕がこの業界に疎いのは問題だが、運よく、この小説と出会えて良かったと思う。確かにこの本の内容は人によって好き嫌いはあるかもしれない。しかし、このような真っ暗な世界は僕は好きでたまらない。なぜなら、真っ暗な世界でこそ、煌きがより一層生えるのだから。

