ラニーニャ
作者 伊藤 比呂美
価格 1,365 円
出版社名 新潮社
出版年月 1999/09
Amazonの詳細ページへ
    第21回 野間文芸新人賞   受賞
あたしは離婚して日本の家を出た。ここは南カリフォルニア。連れてきたのは二人の娘たち。捨ててきたものはたくさんある。

  この著者の他の作品を検索する

著者名をクリックすると、この著者の他の作品を検索することが出来ます。

書名か表紙写真をクリックすると、 Amazon.co.jp の詳細ページに移動できます。

商品を購入する際は、移動先の Amazon.co.jp の購入ページにて、商品価格・在庫の有無や納期をよくご確認のうえ、お手続き下さい。



■読者の評価     おすすめ度平均

そんなまぬけな空を見上げていた       おすすめ度
カリフォルニアに暮らすことのイキらない現実味がよかった。
日差しがまぬけにもカリフォルニアだ、という出だしの一文で、去年しばらく居候したL.A.の友人の家の南のベランダから毎朝見ていた、ばか丸出しのような青空と、天を突き刺すようにびーんと伸びたヤシの木(2本)を思い出しました。
来る日も来る日も空を見ていたのです。
ぐるぐるぐるぐる考えながら、アーロンのようにPCオタクな一時的同居人を横目に見ながら。
誰しも生活していくには、『糞切り』の悪いものをずらずらぬらぬらとひきずっていたりするんでしょうが、それを普段から普通に誰かと会話していくうちに、整理してるんでしょうね、普通は。
でも、外国に暮らしていると、思うことの垂れ流し的会話が結構できなかったりするわけです。
それで、あのような異常に饒舌なひとり言形態が、それだけですでにすごく現実味を帯びて響いてきました。


カサカサしている       おすすめ度
同著者&枝元なほみ共著の『なにたべた?』を読んでみた。期待以上に面白くて、伊藤氏の私生活がミョーに気になる。二人の男との関係や、荒れる子どもやなんやについてもっと読ませろー!という感じ。そんな時、この本が発売されて、早速買ってみたわけです。

これらは一応小説なのですが、でもやはり自分と家族たちがついて書いている。『なにたべた?』で素敵な外人、と思っていたのは、実はパソコンおたく。家は荒れ放題だし、子どもは拒食症になるし……で結構ツラかった。正直ちょっと読みづらかった。なんかカサカサしているというか。文体もプライベートな手紙である『なに食べた?』に比べると、冷たい感じで。でもラストは明るく終わるから救いがあるかな。