箱の夫
作者 吉田 知子
価格 1,838 円
出版社名 中央公論社
出版年月 1998/12
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    第27回 泉鏡花文学賞   受賞
夫を運ぶのにちょうどいい大きさの箱はあるかしら? 「小さな」夫との奇妙で幸せな日々。しかし、ある日…。たしかな手ごたえを持っていたはずの現実が、ふとあやうくなる瞬間を鮮やかに描き出す。

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■読者の評価     おすすめ度平均

百?の応用編か       おすすめ度
内田百?風の幻想譚を集めた短編集。近頃は百?の影響がキツい短編が多いですね、川上弘美とか、車谷長吉とか。
本作はしかし技術的な模倣のレベルを超越しており、初老の子供のない女性の不安感、財産や頼りにしていた者との関係などが奇妙に喪失される不安感が、幻想譚の結末とともに浮かび上がり、読後感はしばしばヘビーなものがある。
文体はノンシャランとしており、なんだ下手糞な文章だと思って読み始めるが、ヘビーな題材はこう書かれるべきなのだと最後には納得させられる。傑作と思います。