蕭々館日録
作者 久世 光彦
価格 2,310 円
出版社名 中央公論新社
出版年月 2001/05
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    第29回 泉鏡花文学賞   受賞
夜ごと「蕭々館」でくりひろげられる、文学談義、名文暗誦合戦、そして嘘か真か判然としない話の数々…。芥川龍之介、菊池寛、小島政二郎。青春をともにした三人の作家を描きながら「大正」という時代への想いを綴る傑作長篇。

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■読者の評価     おすすめ度平均

夢見るような懐かしさ       おすすめ度
すでに投稿されているレビューが短いながらもすばらしいのでこれ以上書くことがないくらいですが、さらに本郷・上野あたりになじみのある人が読めば、懐古趣味的な演出でなんともいえない懐かしさに胸が鳴ります。


甘い甘い風が吹く       おすすめ度
 ねっとりと甘い香りが漂ってくる。五歳の女の子の清らかさと淫猥な匂いが交じり合う、清らかでエロティックな世界、小説でなければこの世にありえない世界がここにあるのです。そして読者は、芥川さんに恋をする。恋をせずにはいられない。清らかで切なくて、甘い香りにひたされる、そんな幸福を味わいたい人は、この本を手にとって見てください。


気持ちいい       おすすめ度
麗子の口を借りて、「久世さんならでは」の文章が気持ちの良い作品です。私がこの作品に一番感じるものは、当時の気だるくふわふわとした空気です。だから、読むたびに心地良い。毎度のことながら、出てくる小物も奥ゆかしく匂い立つようです。久世さんの作品は、扱う素材自体に美があるので、大好きです。

芥川、菊池、三島などが登場人物なので、彼等が好きな人達は、妙に懐かしく、身近に感じられます。私は芥川や菊池はあまり好きではないのですが、この作品のなかでは、みんな色っぽく見えます。