フルハウス
作者 柳 美里
価格 1,223 円
出版社名 文藝春秋
出版年月 1996/06
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    第24回 泉鏡花文学賞   受賞
「家を建てる」が口癖だった父は、理想の家族を夢みて、本当に家を建ててしまう。しかし、娘たちも、十六年前に家を出た妻もその家には寄りつかなかった。そこで、父はホームレスの一家を家に招き、一緒に暮らし始めるのだが…。

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■読者の評価     おすすめ度平均

で?       おすすめ度
全体的になんだか嫌な雰囲気が漂っています。
妹の話、母の話、子供の頃の出来事の話、父の事、ホームレスの家族の振る舞い、などなど。
何がどう絡み合って、結局何が言いたいのかさっぱりわかりませんでした。
理解力不足だと言われればそれまでですが・・・。
趣味の問題だとは思いますが、非常につまらなかった。
この人の本を読むことはもうないと思います。


醒めた視線       おすすめ度
「フルハウス」は、エッセイ集を読んでから読むと、事実の部分が
かなりあるのが怖い。
家族への醒めた視線、距離感が、美里さんの原点だということが
分かります。
それにしても、少女に対する視線がエロチックでドキドキ・・・。

「もやし」は奇妙な味わいのある小説。



家族の再構築       おすすめ度
家族を再構築する為に家を建てた父親の物語。家の中に存在すれば家族なのか、それとも過去から現在また未来までを見越すことができる存在が家族なのか。そんなことを問いかけている物語。頭の中はつげ義春の世界。
収録されている「もやし」も冷たい凶器が感じられて秀作です。
「もやし」と併せて星4つです。


「家族」って?       おすすめ度
ばらばらになった家族のメンバーを集めるため、父親が家を建ててしまう、という唐突なはじまりのドタバタ悲喜劇のお話です。「家族」という概念を一気に打ち壊してしまう、その発想にどきりとさせられます。また、筆者・柳美里さんの、ニュートラルでシニカルな視点がなんともいえません。いったい家族とはなんなのでしょう、という柳美里さんからの疑問に答えることができるのか、ぜひ読んでみてください。