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■商品案内
???第28回川端康成文学賞を受賞した「権現の踊り子」ほか「鶴の壺」「矢細君のストーン」「工夫の減さん」「ふくみ笑い」「逆水戸」の全6編からなる短編集。1編1編が短いがゆえの余韻を残しつつ、テンポ良く進んでいく。
?「俺は昔から権現が好きだった。ゴンゲン。響きが素敵」。「おばはん」から権現市ができたと聞き、剃刀を買いに出かけた「俺」。だが市と祭りは来週かららしく、主催者の男に頼まれて準備中の料理を味見することになる。ぺかぺかのプラスチックカップに入ったワイン、羊の肋(あばら)肉、「ハンバーカレー」…。そして「もはや恥辱そのもの」の「権現躑躅踊り」を披露されるに至り、「俺」の困惑はいよいよ深まっていく(「権現の踊り子」)。
???大切な壺を返すため入院中の友人を訪ねるが、病院にたどり着けない男の話(「鶴の壺」)。スーパーの定員や警察官、信頼していた友人までもが始めた「ふくみ笑い」に追い詰められていく男の話(「ふくみ笑い」)。荒唐無稽な話ばかりだが、そこに漂う焦燥感と息苦しさは、読むほどに読者自身の体験と重なっていく。深刻な状況に同居する笑いを、町田は逃さずにすくいとり、リズム感あふれる言葉でさらにふくらませてみせる。
?「逆水戸」は、テレビの時代劇好きという町田らしく、「水戸黄門」とおぼしき物語を下敷きにした時代小説。現代を離れ、江戸を舞台にしたこの小説に大笑いしながら全6編が終わる、という構成もいい。(門倉紫麻)
■読者の評価
おすすめ度平均
さすが!川端康成文学賞!!ロックです。 おすすめ度
自分の考え付くことは独自だっていう、自分は自分であることそれ自体が特殊で特別であるっていうガキみたいな考え方なんだよね。
その思いの根本、根源にあるのは、自分が理解できぬ、わからない世界の中で若い者が楽しそうにしているということに対する嫉妬・羨望の思いであって、自分というものは灰色の日常の中で苦闘、感性・感覚がすっかり鈍麻して新しい音楽を聴いてもわからなくなってしまっているというのに、そんな苦労をいっさい知らぬ若僧が音楽を聴いて楽しんでいるのが、むかつく、ということで、そんなことを認識して俺はますます悲しく絶望的だ。
なるほどなあ〜〜と思った作中の文章であります。
その思いの根本、根源にあるのは、自分が理解できぬ、わからない世界の中で若い者が楽しそうにしているということに対する嫉妬・羨望の思いであって、自分というものは灰色の日常の中で苦闘、感性・感覚がすっかり鈍麻して新しい音楽を聴いてもわからなくなってしまっているというのに、そんな苦労をいっさい知らぬ若僧が音楽を聴いて楽しんでいるのが、むかつく、ということで、そんなことを認識して俺はますます悲しく絶望的だ。
なるほどなあ〜〜と思った作中の文章であります。
さすが おすすめ度
特異な文体の町田康。その流れるような文体はさすがだと思う。
やっぱ表題作が素晴らしいです。インテリぶって調子乗って、俺はこんなんじゃないぞ、みたいな感じがでているんだけど実は弱気で、そんなことを繰り返して行き当たりばったりしているうちによくわかんないことになってにっちもさっちも行かなくなる。ラストには何故か哀愁ただよう不思議な作品。
あと、いちばん最後の作品は筒井康隆が書きそうなスラップスティックで、ちょっとどうかなって思った。
やっぱ表題作が素晴らしいです。インテリぶって調子乗って、俺はこんなんじゃないぞ、みたいな感じがでているんだけど実は弱気で、そんなことを繰り返して行き当たりばったりしているうちによくわかんないことになってにっちもさっちも行かなくなる。ラストには何故か哀愁ただよう不思議な作品。
あと、いちばん最後の作品は筒井康隆が書きそうなスラップスティックで、ちょっとどうかなって思った。
バイサンコンク おすすめ度
町田さんは天才、と言うよりもこの作風で走りぬけ、あちらこちらで賞を獲得しているところがスゴイ。言語の使い方に決まりはないけど、このわけわかんなさで賞。
でも絶対に、町田さんは書いている時に「ふくみ笑い」かどうかはわからないけど、自分アホだと一人で笑っている時があると思う。
でも絶対に、町田さんは書いている時に「ふくみ笑い」かどうかはわからないけど、自分アホだと一人で笑っている時があると思う。
ワンランクアップした感じ? おすすめ度
文体、ストーリーテリングともに、レベルアップしたような気が・・・。
それでいて、偉そうにならずに笑いを忘れないとこは、
やっぱり関西人だからでしょうか。
それでいて、偉そうにならずに笑いを忘れないとこは、
やっぱり関西人だからでしょうか。
読めた。 おすすめ度
小説のフリージャズといった感のある「きれぎれ」よりはずっと読みやすい。 自分も嘘、自分以外の人もどこまで本当やら…というところはある意味勇気づけられる部分があります。『権現の踊り子』は数ページに渡って、主人公がつい乗せられて内面を如実に吐露してしまう部分があり、こういう事を(ここではそれが何であるかは言いません。是非読んでみましょう。)はっきり言ってくれるのはうれしい。 いわゆるインテリと呼ばれる人たちとは問題に対する切り口が絶対的に違うでしょう。 彼の作品を読むと、何もかもが曖昧になってゆき絶壁に立たされるような思いがします。

