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■読者の評価
おすすめ度平均
息子を持つ母親ならしびれてしまうようなシーン おすすめ度
「砧をうつ女」は、第66回芥川賞受賞作品。終戦近い時期、病気で母を失う少年の物語。戦争も、母が朝鮮半島生まれのことも重要な要素なのですが、それが主ではなくて、母親の姿そのものを描いたような作品です。後半の洗濯物のしわ伸ばしをする母親の姿が印象深く書かれているところがすてきです。火のしを使わないとき、重ねた服の上に布地をかぶせて、砧で打つ姿を、息子である少年がじっと見つめていて、母の仕事をしている姿を見るのが好きだと思うなんて、息子を持つ母親ならしびれてしまうようなシーンです。

