街の座標
作者 清水 博子
価格 1,260 円
出版社名 集英社
出版年月 1997/12
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    第21回 すばる文学賞   受賞
文学部の女子学生「わたし」が卒業論文のテーマに選んだのは「S区S街」の風景を自作に書きしるす女性小説家「I」だった。彼女が近所に暮らすと知り、「わたし」は小説家「I」の痕跡を追い始める…。二本の私鉄が交わり座標を形成する下北沢での微妙なすれちがいが、「書くこと」と「読むこと」、作者と読者の関係をねじれさせ、言語の迷宮を創り出す―。

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■読者の評価     おすすめ度平均

もっと虚構の世界に浸りたかった。       おすすめ度
興味のある作家が近辺に住んでいることを知り、
少しずつ作家に近づこうとする女学生が主人公。
(目標は近くにあるのに、なかなかたどり着けないという物語は、
カフカの『城』という小説に似た感触を与えます。)
まず読む人を選ぶのは、一文の長さ。
言い回しは非常に巧く、文章を書く上で参考になりますが、
この長さは慣れないうちは疲れるかもしれません。
個人的に最も惹かれたのは、本の文字が毛となって滑り落ちる描写。
てっきり、ここから一気に虚構の世界へ導いてくれるのかと思いきや、
あっという間に現実へと引き戻されてしまいました。
この部分が、非常に惜しく、星四つとさせてもらいます。