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■読者の評価
おすすめ度平均
割とリアル おすすめ度
何不自由ない家庭に却って抱く閉塞感、それがために理由の見いだせない病や不幸へと自らを追い込み、軌道を外れていくという心理は割とリアルかも知れない。声を失ったから徹底して周囲の音に耳を奪われるというのも一貫していていい。表現もいちいちすんなり入ってくる。けれどやっぱり何かもう一つ足りないなあ。多分きっと、経験とか年期とか、そんなのなんだろうなあ。決して嫌いじゃない、むしろ頑張って欲しい作家さんです。
船出にふさわしい一冊 おすすめ度
すばる文学賞受賞作ということで、全編に渡って作者の新鮮な感受性と、
これから広大な文学の世界に船出していくという気概が溢れている。
実に新人らしい作品で、ベートーベンのように「苦悩を通じて歓喜へ」と
至ろうとする者には共感をもたらすことだろう。
これから広大な文学の世界に船出していくという気概が溢れている。
実に新人らしい作品で、ベートーベンのように「苦悩を通じて歓喜へ」と
至ろうとする者には共感をもたらすことだろう。
素晴らしい表現力 おすすめ度
自分を殻に封じこめながら、失声症になってしまった主人公の『僕』はホテルで働き始めるが、理不尽な虐待を受け、復讐を計画するが...
そんなストーリーで物語りは淡々と進んでゆく。すばる文学賞受賞作は必ずしも面白い作品ばかりではないけれど、これは読ませる作品です。とにかく作者の非凡な表現力が素晴らしく、最後まで退屈せずに小説世界に堪能することができる。個人的にはたいへんお気に入りの作品です。
文句なくお薦めの作品。次作も本当に楽しみです。

