漢方小説
作者 中島 たい子
価格 1,260 円
出版社名 集英社
出版年月 2004/12
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    第28回 すばる文学賞   受賞
薬も、癒しも効かない、あなたに贈る処方箋。 みのり31歳、独身。元カレが結婚すると知ったその日から、原因不明の体調不良になった。行き着いた先は漢方診療所。悪戦苦闘する女性をそこはかとないユーモアで描く、あなたのための処方箋。

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■読者の評価     おすすめ度平均

面白かった♪だけでなく、役にも立つよ       おすすめ度
思わず笑ってしまう、面白い小説でした。それだけでなく、漢方の基本的な知識も身に付きます。ただ、読後にあまり思い出さないかな〜。友達に漢方について聞いている、みたいな感じがしました。


西洋医学と東洋医学のバランス       おすすめ度
医療機関での素朴な疑問が目白押しで、つい笑ってしまいます。

・「(西洋医学の病院は)七千円もかかった検査結果は『特に異状なし』で、今度行ったら心療内科にまわされるのは確実だから。」
・「どうしたも、こうしたも、何でその若さで現代医療に背を向けて漢方なんですか?」
・「(西洋医学の)他の医師は信じてさえくれなかったのに、(漢方医は)診察室へ入って数分でそれがどこだかあててしまった。」
・「西洋医学の国ではそろって首をかしげられた私が、東洋医学の国では、とくに珍しくもないという表情で迎えられた。」
・「現に、科学的な血液検査、尿検査、レントゲン撮影をしても、私は西洋医学に助けてもらえなかったじゃないか。」
・「だから強いてつけるとしたら、あなたの病名は『色々なところが弱い』というあなただけの病気です。」

そして主人公は、自分の病気を通して、人生の目的を見出す。

・「『病気を治したい』から一歩踏み込んで、『変化を恐れない自分になりたい』。」

これは中医学の基礎理論である「黄帝内経」の内容を短くも明確に表しており、小説の後味を大変良いものにしている。


同世代の独身女子なら、主人公に自分を投影して読んでしまうかも       おすすめ度
文章は読みやすく、ボリュームも多くないので、
さーっと読み切った印象です。

ストーリーは、主人公が救急車で搬送されるという
緊迫したシーンからはじまります。

原因不明の体調不良に悩まされ、
漢方医のもとに通うことになるのですが…。

漢方や陰陽五行説は説明に徹していて、
飛ばしたくなる部分も多少あったものの、
読後感はすっきり。

主人公が抱える悩みやストレス等々、
共感できる部分もあり、
漢方にもちょっと興味が湧きました。


買いです。       おすすめ度
主人公がほのかな恋ごころを抱く漢方医が、実は中国人だったというオチのためにしか活かせてなかったのが残念でしたが、そんなことを言い出したら飲み友達もどこか茫洋としていて、あまり好きな言葉ではありませんが、全体的に「キャラ立ち」していないような印象が残りました。しかし、笑い所を押さえた文章はそつ無くこなれており、しかも、読後にはすこし漢方がわかったような気になっているという、たいへんお得な作品だと思います。


共感できます       おすすめ度
主人公に共感できる所がたくさんあって、
応援したくなります。

漢方医がもっと広まって、
(病院では異常なしなんだけど)苦しんでいる症状に効いて、
みんなが元気になってほしいです。

主人公と同じような年代の女性や
まわりにそういう年代の女性がいる人たち、
みんなに読んでほしいです。