幻をなぐる
作者 瀬戸 良枝
価格 1,365 円
出版社名 集英社
出版年月 2007/01/06
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    第30回 すばる文学賞   受賞
マッスル”な失恋克服記の登場!! 理想の男と奇跡的にセックスしたものの、手ひどく裏切られた中川。相手を忘れるために体を鍛え、自慰に励むが妄執は増すばかり。生々しくもピュアな“現代の失恋の生態”が女性たちの共感を誘う。第30回すばる文学賞受賞作。

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■読者の評価     おすすめ度平均

タイトルにこだわりたい       おすすめ度
上にある出版社からの紹介には「“マッスル”な失恋克服記の登場!!」とありました。また「生々しくもピュアな“現代の失恋の生態”が女性たちの共感を誘う」ともあります。私は男性ですが、現代の女性は失恋すると筋トレをして自慰をしまくり、しまいには“幻”をボコボコにしてしまうとはとうてい思えません。(ハチャメチャなところはそれはそれで本書のおもしろみのひとつですが^^)
私が読んでいて気になったのは、“幻”とはなんだろうということでした。恋愛という幻?ネタバレになるので書きませんが、主人公がなぐったものはなんだったんでしょうか。そのことに注目すると単なる共感以上の、本書の本当におもしろいものを汲み出すことが出来るのではないかと思います。


不器用なたくましさ       おすすめ度
 中川の不器用さ、間の悪さが自分を見ているみたいで苦笑いしながら読みました。私も恋愛ではないですが日々の生活で、何となく幸せに裏切られたようなことが今まで大なり小なりあるので、幸せの頂上を超えたときの虚しさ、やりきれなさはわかるような気がしました。幻に対抗する中川のはちゃめちゃな行動には見習いたいような、見習いたくないような…。