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■読者の評価
おすすめ度平均
犬や猫がそばにいると・・・ おすすめ度
どの話にも犬や猫が、大切な役割を担って登場する5つの短編集。5篇ともが、別な趣の作品で、楽しめました。大人の男女の愛憎やちょっとした心の明暗を描きながら、実にうまく、ペットたちが主人公を癒したり安心させたりすることを書き込んでいるので、それが緩和剤となって読み手のこちらもホッとする場面が多々あります。「幸運の犬」は、一種ホラーめいた、女の復讐劇。「ドルフィン・ハウス」の待田という男は妙なキャラクターながら“私”は何となく会いに行ってしまったりする。「病む犬」は、藤堂さん自身の、リッキーとのことが下敷きになっているでしょう。何にも特異なことは起こらないけれど、そうそう、その気持ちはわかるよ、と共感できる作品でした。

