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警視庁捜査一課を退職した高洲が小笠原諸島母島からさらに高速船で1時間30分かかる南海の孤島?青國島?に保安官として?再就職?する。捜査一課時代の疲れをこの青い海と空だけが取り柄の静かな島で癒す事も目的とした?就職?のハズだったが、保安官就任後次々ときな臭い事件がおきる。やがてそれは青國島のある秘密に関連して連続殺人事件として平穏な生活を望む高洲を巻き込んでいく....といったあらすじです。
『新宿鮫』の評判を耳にしながらいまだ大沢在昌作品に触れていなかった私としては正直これがあの大沢在昌か?という感は拭えません。島の秘密とは何か?、という事を軸に様々な謎がちりばめられており、それなりの楽しみ方は出来ましたが全体的に平板で大きな盛り上がりと意外性のようなものがなく少し退屈系の作品であったという印象です。
今後、大沢在昌作品を読む事についての障害になるという程のものではありませんが、作者に対する期待は次の作品へお預けといった感想でした。★は2つ止まり。
主人公は元警視庁捜査一課の刑事。
ある事件が原因で退職し、この島に公務員である保安官として赴任してくる。
ごくごく平和そうな島なのだが、赴任直後に島民の不審な死や放火騒ぎなどが起こる。
そして、病死と聞かされていた前任者の死にも疑惑がわき、島はきな臭いムードに包まれる。
そして、ついに殺人が起こる。
といった展開だ。
島内部の地区同士の争い。
米軍からの返還時の麻薬を巡る利権。
半ば公営といっていい売春宿。
そこに勤める美女。
謎の外人医師。
ヘリコプターで隔離された別荘へやってくる島出身の富豪。
舞台や登場人物の設定は、まさにウエスタンを思わせるものがある。
途中から、捜査に加わる1課の刑事がかつての同僚。離婚した元妻は警視庁のキャリア。
と、大沢ならではのディテールも魅力的だ。結末のつけ方に少々不満は残るものの、エンターテインメントと割り切れば、最高の一作である。
ハードカバーにしては活字が大きいためにページ数がかさみ、持ち歩きにくい仕上がりには納得がいかない。
どちらかと言えば、ノベルス本のような感じで(つまり、ペイパーバックみたいに)読みたい話なのである。
二転三転する犯人、島の秘密など、ミステリーらしいミステリーでした。ノーマルでオーソドックスなミステリーに、主人公の過去など筆者らしさを、少々加えたという、感じです。筆者らしさも、他の本と比べて、ちょっと薄めです。
500ページで、上下二段ぐみです。かなり読みごたえがあります。
これだけの分量なら、もうちょっと盛り上がっても、、と思うのは、贅沢でしょうか?
離島で、ヨソ者には閉鎖的な島の人々…
そんななかで、保安官としての職務を全うしようとする
主人公の高洲。
数々の障害と戦いながらも、事件は解決の方向に進むのだが…
「鮫」シリーズと同じようなスリリングでテンポのいい作品を
期待しながら読み進んでいったのですが、
そこまでのパワーは、残念ながら感じることはできませんでした。
やや、「大沢臭」は薄らいでしまったようにも。
しかし、不思議な読後感は覚えることができました。
皆さんの判断で購入を決めてください。
でも、ファンならば買い、ですね。
ですが、本土から遠く離れた離島が舞台だとしても少し突飛な気がします。
本人の意思とは無関係に巻き込まれ、必要とされていく人間像は、良くも
悪くもいつも通りです。
しかし本作は、大した謎もアクションもないまま、淡々と物語が進んでい
くため若干緩慢な印象があります。
ある意味で孤島の連続殺人ものでもあるので、ミステリー色を強く打ち出
した感じもなくはないですが、全体的に地味な仕上がりです。
哀愁漂う作風も良いですが、孤島を舞台にしてしまったらそのまんまです
から、大沢先生にはできれば都会を舞台に書いて欲しいなぁ。

