包帯をまいたイブ (集英社文庫)
作者 冨士本 由紀
価格 400 円
出版社名 集英社
出版年月 2000/01
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    第7回 小説すばる新人賞   受賞
この愛にふるえてる…。「僕」がほしいのは彼女の躯だけ。それも心付きで。ダンディズムを貫く彼女たちの「純愛」を描く新感覚の小説。レズビアンの世界の微妙な心理を丁寧にたどりながら、性の不可思議さを垣間見せる。

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■読者の評価     おすすめ度平均

せつない・・・       おすすめ度
 私はこういう類の女性に接した事もなければ、こういった類の物語を読んだこともなかったのだが、読み始めると止まらなくなった。フィクションでありながらも不自然さを感じさせないストーリーと、どうにもしがたい切なさと、ラストまでどうなるかわからないドキドキ感に急かされるように読み進んだ。

 女でありながらも、弱々しさを他人に見せたり、ましてや甘えることなどできず、常に虚勢を張り続け、背筋を伸ばしてキリリとしていなければ、生きて行けない哀しい女たち。心の中にはいつも、一種のあきらめと空しさが渦巻いている。にも関わらず、いつしか同じ性(さが)を持つ相手を愛し始めてしまう二人。異性を愛する甘さとは逆の、ものすごい切なさが胸に染みた。



始めての…       おすすめ度
レズビアンであること。むしろそれを「売り」にさえすることができるレズビアン・バーで働く主人公、ケイ。それでも、彼女の内面はすごく繊細で、まるで仕事の延長上のように「演じる」という形でしか恋愛も楽しめず、ホストとして働いているものの、その「男性」の役割にも疑問を持つ。そんな中で、麻生に対しての愛に芽生えて、本当に恋することと気づく。

結局、純愛物語というところだが、レズビアン(特にブッチ、ボーイッシュと言われる人)、セクシャリティ、ジェンダーという要素が入り混じり、物語を面白くさせている。是非、全くレズビアンについての本を読んだことがない人に。