走るジイサン
作者 池永 陽
価格 1,365 円
出版社名 集英社
出版年月 1998/12
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    第11回 小説すばる新人賞   受賞
頭の上に猿がいる。話しかければクーと鳴き、からかえば一人前に怒りもする。お前はいったい何者だ―。近所の仲間と茶飲み話をするだけの平凡な老後をおくっていた作次。だが、突然あらわれた猿との奇妙な「共同生活」がはじまる。きっかけは、同居する嫁にほのかな恋情を抱いたことだった…。老いのやるせなさ、そして生の哀しみと可笑しさを描く。

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■読者の評価     おすすめ度平均

年老いていくこととは?       おすすめ度
「私は年寄りが嫌いです…。」そんな嫁に疼くようないとしさを覚えた時から69歳の作治の頭の上には猿が乗った…。
年老いていくこととは?老人にとっての性とは?

誰もがいずれは抱える重いテーマにも関わらず読後には清清しさが残る。それは「人間の本音はもっと単純でやさしい言葉の中にひそんでいる」という作治の行動が普遍的な人間の気持ちを捉えているからだろうか。
年齢に関わらずに考えさせられる1冊。