カディスの赤い星〈上〉 (講談社文庫)
作者 逢坂 剛
価格 680 円
出版社名 講談社
出版年月 1989/08
Amazonの詳細ページへ
    第96回 直木賞   受賞
    第40回 日本推理作家協会賞   受賞
フリーのPRマン・漆田亮は、得意先の日野楽器から、ある男を探してくれと頼まれる。男の名はサントス、20年前スペインの有名なギター製作家ホセ・ラモスを訪ねた日本人ギタリストだという。わずかな手掛りをもとに、サントス探しに奔走する漆田は、やがて大きな事件の闇に巻きこまれてゆく…。

  この著者の他の作品を検索する

著者名をクリックすると、この著者の他の作品を検索することが出来ます。

書名か表紙写真をクリックすると、 Amazon.co.jp の詳細ページに移動できます。

商品を購入する際は、移動先の Amazon.co.jp の購入ページにて、商品価格・在庫の有無や納期をよくご確認のうえ、お手続き下さい。



■読者の評価     おすすめ度平均

苦痛       おすすめ度
 読んでいて非常に苦痛。話が面白くないわけではない。どでかい賞も取った作品に何を言わんやだが、だからこその失望。 主人公がキザで、スポーツカー好きな所などは、大沢在昌等の作品好きにはたまらないかもしれないが。 島田や船戸のファンはスルーするのが懸命か。 何かジャニーズの歌を延々と車中で聞かされた気分だ。 つまり、苦痛ってこと。


フラメンコとギターに興味が湧き、スペインに行きたくなる・・・       おすすめ度
1975年、スペインがまだフランコ総統の独裁政権下にあり、日本も過激左派による国内外でのテロの懸念を抱えていた時代を背景に、日本とスペインを舞台にしたストーリー。スペイン内戦時代に名匠の手により作られた幻のギターを巡り展開する。著者得意のスペインをテーマにした作品であり、フラメンコギターのシーンが幾度となく登場する。読後、ギターに興味が湧き、スペインに行きたくさせる・・・そういう作品だ。

主人公の漆田はフリーのPRマン。主要クライアントの大手楽器メーカーとの関係で、ギターとの因縁を持つことになる。このPRマンかなりの切れ者で、ギターに由来する人探しから、スペインの反政府運動対治安警察の争いに巻き込まれていくが、本職は何ですか?と、聞きたくなるような大活躍を見せる。前半の日本、後半のスペインとの場面対比、スペインでの描き込みもよく、読ませる。
ヒロイン役で登場するライバル広告会社の美人営業との恋や、部下の活躍もまた楽しい。苦味を含むラストも印象的。



作者の代表作       おすすめ度
直木賞・日本推理作家協会賞受賞作であり、作者の魅力の詰まった代表作。

PRマンの漆田は、日野楽器がスペインから招いた著名なギター製作家ラモスから、サントスという日本人のギタリストを捜してほしいと頼まれる。20年前ギターを求めスペインを訪れたサントスの腕は認めたものの、製作が追いつかずギターを譲れなかったことが心残りになっているというのだ。

卓越したギターの腕を持ちながら帰国後忽然と姿を消してしまったサントス。サントスを探す漆田は、彼の息子と思われるパコというギタリストをてがかりにサントスの行方を追うが、やがてラモスがサントスを探す理由の一つに行き当たり、巨大な事件の波に飲み込まれていく。

上巻では、「カディスの赤い星」の正体とそれに込められた目的が明ら!かになる。

サントス探しの他に、「カディスの赤い星」の正体、ライバル会社太陽楽器のPRマン理沙代との恋、「全日本消費者同盟」槙村との対決、テロと、読者を飽きさせない要素がふんだんに詰まった作品である。

「スペイン」「広告業界」と、この作品後の作者の方向性がみられる作品であり、まさに直木賞に値する作品である。

本作品は、1986週刊文春ミステリー・ベスト10国内部門4位にランキングされた。同年は2位に
もう一つの代表作「百舌の叫ぶ夜」がランキングされており、作者の大ブレークした一年となった。



作者の代表作       おすすめ度
直木賞・日本推理作家協会賞受賞作であり、作者の魅力の詰まった代表作。

PRマンの漆田は、日野楽器がスペインから招いた著名なギター製作家ラモスから、サントスという日本人のギタリストを捜してほしいと頼まれる。20年前ギターを求めスペインを訪れたサントスの腕は認めたものの、製作が追いつかずギターを譲れなかったことが心残りになっているというのだ。

卓越したギターの腕を持ちながら帰国後忽然と姿を消してしまったサントス。サントスを探す漆田は、彼の息子と思われるパコというギタリストをてがかりにサントスの行方を追うが、やがてラモスがサントスを探す理由の一つに行き当たり、巨大な事件の波に飲み込まれていく。

上巻では、「カディスの赤い星」の正体とそれに込められた目的が明ら!かになる。

サントス探しの他に、「カディスの赤い星」の正体、ライバル会社太陽楽器のPRマン理沙代との恋、「全日本消費者同盟」槙村との対決、テロと、読者を飽きさせない要素がふんだんに詰まった作品である。

「スペイン」「広告業界」と、この作品後の作者の方向性がみられる作品であり、まさに直木賞に値する作品である。

本作品は、1986週刊文春ミステリー・ベスト10国内部門4位にランキングされた。同年は2位に
もう一つの代表作「百舌の叫ぶ夜」がランキングされており、作者の大ブレークした一年となった。



スペインに行きたくなる?       おすすめ度
日本の「冒険小説」にはこうした「巻き込まれ型」が多い。それはさておき、広告エージェントの若手社長で、頭が良く、女にもて、治安警察やテロ組織などの幾多の苦難を切り抜けて、、、というのは少々やりすぎな気がする。主人公に現実味が感じられない。一介の日本の広告エージェント社長がスペインの政権を揺るがす陰謀を知ってしまう、、、というのも陳腐(ラストがメロドラマというのもまた陳腐)。しかし、最後までなんとか読ませる力があるのと、スペインに関する並々ならぬ考証に関してはさすがと言わざるを得ない。