石の中の蜘蛛
作者 浅暮 三文
価格 1,785 円
出版社名 集英社
出版年月 2002/06
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    第56回 日本推理作家協会賞   受賞
音を頼りに謎を追う。ファンタジック・ミステリー。 ギターの修理を職業にする立花は、突然「そこに残された音」が聴こえるようになる。彼は音を頼りにある女の消息を追い始める。日本推理作家協会賞受賞の新感覚ミステリー。

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■読者の評価     おすすめ度平均

音の記憶そして       おすすめ度
賃貸の部屋に住む人ならばどこかしこに先住者の気配を感じたことがあるだろう。
本書では部屋に残る音の記憶をたどり自分の巻き込まれた事件と女をたどってゆく。
立花は事故により異常な聴覚を得た楽器の修理者である。
精緻な音の表現にくらくらさせられながら物語りは核心に近づいてゆく。

音の表現はとてもすばらしかったのだが,結末に?がついたので星は3つ。



異色であり技巧的であり       おすすめ度
カバーに書かれているファンタジーとハードボイルドの融合
とはよく言ったものです。ギターに奏者の癖がつくように、
部屋にも住人の癖がつく。その癖を聴覚によって読み取って
いくという発想がまず素晴らしいです。
さらに、視覚化された音を文章化するという困難に挑戦され
ております。
最初はイメージしにくいものの、徐々に風景が見えてくる
のですから不思議です。現実には有り得ないのにリアルに感じ
られるのは、この挑戦が見事に成功している証でしょう。
物語のテンポも良く、一気読みできる良い作品ですが、逆に
感覚的な描写が鼻につく方もおられるかもしれません。


スゲェ       おすすめ度
「音が見える」とは?。はじめのうちは自分の想像力の薄さで「難解だなぁ」と思いつつも、そのうち映像に結びついてくる快感。途中からは興奮で一気に読んでしまいました。誰か映像化して下さい。