龍は眠る (新潮文庫)
作者 宮部 みゆき
価格 780 円
出版社名 新潮社
出版年月 1995/01
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    第45回 日本推理作家協会賞   受賞
「週刊アロー」の記者高坂昭吾は、台風の夜、子供がマンホールに落ちて死亡する事件に遭遇し、その時知り合った高校生稲村慎司からふしぎな話を聞いた。慎司は超常能力者なのか?数日後、高坂は慎司の従兄織田直也の訪問をうけた。彼もまたサイキックか?そんなある日、高坂の昔の婚約者が誘拐された。しかも犯人は、高坂に身代金を持参せよというのだ。一方、慎司は何者かに襲われ重傷を負った。事件は次々と意外な方向に進展する…。

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■読者の評価     おすすめ度平均

リアリティがさすが       おすすめ度
サイキック(超能力者)の物語なのに、夢絵空という気がせず、自分の周りにもいるかもと自然に思えてしまうリアリティがありました。
さすが!と思います。
ただ、最後の事件の解決までの流れが、ちょっと普通かなあと思いました。


龍は眠る       おすすめ度
サイキックの悲しい性とその優しさがあまりにも

現実に悲しすぎ、命を尊ぶはずの同じ人間が起こす

惨劇とあいまって感慨深い作品になっていました。

個人的には、老刑事の言葉が瞬間的に心に響きました。

ー抜粋ー

『ときどき思うんですがね...。ことによると、我々は
本当に、自分の中に一頭の龍を飼っているのかもしれ
ません。底知れない力を秘めた、不可思議な姿の龍を
ね。それは眠っていたり、起きていたり、暴れていたり、
病んでいたりする.....我々にできることは、その龍を
信じて、願うことぐらいじゃないですかね。どうか私
を守ってください。正しく生き延びることができるよう
に。この身に恐ろしい災いがふりかかってきませんよう
に、と。そして、ひとたびその龍が動き出したなら、
あとは振り落とされないようにしがみついているのが
精一杯で、乗りこなすことなど所詮不可能なのかもしれ
ない。なるようにしかならんのです。』

なぜかこれが人間の本質に思えました。


面白い!       おすすめ度
面白かったです。ただ、高坂と七恵との恋の発展への瞬間がいきなりだったので’えっ?’と感じてしまいました。


魅力溢れる登場人物たち       おすすめ度
 SF的ミステリー小説ですが、舞台は現実の社会です。その現実社会の描写が特殊な能力を持つ人々の神秘性を一層高めています。また、事件が絡み合った複雑で目まぐるしく変わるストーリ展開のために、本書の中の世界に引き込まれてしまいます。登場人物の孤独と優しさに共鳴して、その人物の魅力が読者の心に深く伝わってくる宮部みゆきさんならではの小説です。


うーん・・       おすすめ度
終盤で一気に展開が進み面白くなったけど、それ以前が退屈に感じました。
超能力に関わる人への聞き込み回り が主で、なかなか進まない展開で 途中読むのが億劫になりました。
直也(超能力)を事件に関わらせる方法も無理やりな感じがありましたし・・
あと私は あの主役(?)の少年2人にどうも共感・感情移入できなくて; 逆にイラッっとくる事も多かったです。

いろいろ書きましたが とりあえず展開の進みが遅いのが一番堪えましたね;読後【おもしろかった】とは思えませんでした。
途中でもっとハラハラドキドキできる展開があれば嬉しかったです。