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■読者の評価
おすすめ度平均
年寄り笑うな行く道じゃ! おすすめ度
息子夫婦が働いている昼間、老人を預かる「私立新宿職安前託老所」。
そこに入所した中村きんが見たものは、不思議な連帯感に満ちた老人達と、彼らを仕切る幼いさやかとの、奇妙な人間関係だった。
そこに入所した中村きんが見たものは、不思議な連帯感に満ちた老人達と、彼らを仕切る幼いさやかとの、奇妙な人間関係だった。
人間の死は100%確実であるにも拘らず、年老いて痴呆になったり、寝たきりになると、やっかいもの扱いされる老人達。入所した老人達はいつも、ボケが始まる前にポックリ死んでしまいたいと思っています。しかし、ボケは自分では気がつかない内にやってくるのです。では、どうすればボケる前にポックリ死んでしまえるのか?同じ寝たきりでも、赤ちゃんは、周りから喜ばれ、親切にされるのに、老人だと身の回りのことなら自分でできても嫌われるのです。物語は、短編の連作で進んで行きます。表題の「めんどうみてあげるね」は、最初の短編で、平成六年度日本推理作家協会賞を受賞しています。
どちらかと言うとブラック・ユーモアと言える小説です。
日本は1970年に高齢化社会に入りましたが、高齢の両親の世話をする子供たちも高齢になっています。国はお金を持っていない老人は、早く死んでくれ!と言っています。家族の愛情だけでは解決しない老人問題。私たち庶民は一体どう対処したらいいのでしょうか。この小説のように対処したらいいのでしょうか?

