めんどうみてあげるね―新宿職安前託老所 (新潮文庫)
作者 鈴木 輝一郎
価格 460 円
出版社名 新潮社
出版年月 1998/01
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    第47回 日本推理作家協会賞   受賞
新宿・職安前の託老所は、居場所のない老人たちを日中だけ預かる施設。そこでは入所者の首吊り自殺が立て続けに発生していた。警察はボケを苦にした自殺と断定するが、新入りの中村きんは疑念を抱く。果してボケた老人が自分で首を吊ったりできるだろうか?これは他殺ではないのか…。日本推理作家協会賞短編部門賞を受賞した表題作を含む、連作短編集。

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■読者の評価     おすすめ度平均

年寄り笑うな行く道じゃ!       おすすめ度
息子夫婦が働いている昼間、老人を預かる「私立新宿職安前託老所」。
そこに入所した中村きんが見たものは、不思議な連帯感に満ちた老人達と、彼らを仕切る幼いさやかとの、奇妙な人間関係だった。

人間の死は100%確実であるにも拘らず、年老いて痴呆になったり、寝たきりになると、やっかいもの扱いされる老人達。入所した老人達はいつも、ボケが始まる前にポックリ死んでしまいたいと思っています。しかし、ボケは自分では気がつかない内にやってくるのです。では、どうすればボケる前にポックリ死んでしまえるのか?同じ寝たきりでも、赤ちゃんは、周りから喜ばれ、親切にされるのに、老人だと身の回りのことなら自分でできても嫌われるのです。物語は、短編の連作で進んで行きます。表題の「めんどうみてあげるね」は、最初の短編で、平成六年度日本推理作家協会賞を受賞しています。
どちらかと言うとブラック・ユーモアと言える小説です。

日本は1970年に高齢化社会に入りましたが、高齢の両親の世話をする子供たちも高齢になっています。国はお金を持っていない老人は、早く死んでくれ!と言っています。家族の愛情だけでは解決しない老人問題。私たち庶民は一体どう対処したらいいのでしょうか。この小説のように対処したらいいのでしょうか?