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■読者の評価
おすすめ度平均
シリーズで一番好き おすすめ度
他の方も書いていますが、私もシリーズで一番好きです(「秋の花」も好きなのですが、ちょっと悲しすぎるので)。3作品の中でもタイトル作の「夜の蝉」が好きで、2人姉妹の妹である私は、最後の二行を読むと泣きます。小さいときからかわいがってくれたにもかかわらず、素直に甘えられない姉に対するいろいろな思いが湧きあがってきて、何度読んでも涙が出ます。
鮮やかに描かれる「私」の内面 おすすめ度
落語家の円紫師匠が探偵役のシリーズで共通している事ですが、
作品を読むにあたって、あまり大きなエネルギーを必要とはしません。
それでいて、ライトノベルではなく、強固な骨格を有しています。
軽妙な文体に加えて、推理対象が他愛ないものだからかも知れません。
ある作品では、書店の本の中身が、故意に入れ替えられている理由を推理します。
また、一人称で語られる、学生である「私」は、前作「空飛ぶ馬」に比べて、内部から少し変化します。
つまり、この年齢の時期にありがちな、微妙な心理的な揺れが、鮮やかに描かれています。
この部分は、本書の、特筆すべき魅力の一つです。
著者の感性は独特です。
それは、常に心地良いばかりではありません。
しかし、本書を流れる空気は、総じて、心地良いです。
作品を読むにあたって、あまり大きなエネルギーを必要とはしません。
それでいて、ライトノベルではなく、強固な骨格を有しています。
軽妙な文体に加えて、推理対象が他愛ないものだからかも知れません。
ある作品では、書店の本の中身が、故意に入れ替えられている理由を推理します。
また、一人称で語られる、学生である「私」は、前作「空飛ぶ馬」に比べて、内部から少し変化します。
つまり、この年齢の時期にありがちな、微妙な心理的な揺れが、鮮やかに描かれています。
この部分は、本書の、特筆すべき魅力の一つです。
著者の感性は独特です。
それは、常に心地良いばかりではありません。
しかし、本書を流れる空気は、総じて、心地良いです。
心地よさを感じる作品 おすすめ度
おなじみの円紫シリーズ。江美ちゃんや正ちゃんとの友情や、「私」と姉との
間に流れる温かなつながりが描かれ、3編どれも味わいがあった。特に表題作
「夜の蝉」で語られる姉妹のエピソードは印象的だった。私にも妹がいて似た
ような経験がある。姉妹だからこそ意地になってしまう。喧嘩してしまう。
そういうこともよくあった。今では笑い話だが。家族、友人、きょうだい・・・。
人と人とのつながりって大切なのだと、改めて思う。読んでいて心地よさを
感じる作品だった。
間に流れる温かなつながりが描かれ、3編どれも味わいがあった。特に表題作
「夜の蝉」で語られる姉妹のエピソードは印象的だった。私にも妹がいて似た
ような経験がある。姉妹だからこそ意地になってしまう。喧嘩してしまう。
そういうこともよくあった。今では笑い話だが。家族、友人、きょうだい・・・。
人と人とのつながりって大切なのだと、改めて思う。読んでいて心地よさを
感じる作品だった。
悪意を昇華する爽やかさ おすすめ度
円紫師匠と「私」のシリーズの2作目です。このシリーズはどの巻にも表紙に「私」が同じポーズで立っている姿が描かれていて、「私」が少しずつ大人になって行く様子が描かれているのが良い味を出しています。内容の方も「私」の人間的成長をテーマにした3作が収録されています。
このシリーズは読後感がほのぼのとしているところが魅力なのですが、それは必ずしも殺人事件が出てこないことに由来するわけではなさそうです。殺人が出てこないけれども、人間の悪意というものはしっかりと登場します。本作では3編のうち2編までもが人間の悪意から生まれる謎です。にもかかわらず、悪意というものから逃れない人間という哀れな生き物をいとおしむような作者の視点が感じられることによって、読者にさわやかな読後感を与えるのでしょう。
このシリーズは読後感がほのぼのとしているところが魅力なのですが、それは必ずしも殺人事件が出てこないことに由来するわけではなさそうです。殺人が出てこないけれども、人間の悪意というものはしっかりと登場します。本作では3編のうち2編までもが人間の悪意から生まれる謎です。にもかかわらず、悪意というものから逃れない人間という哀れな生き物をいとおしむような作者の視点が感じられることによって、読者にさわやかな読後感を与えるのでしょう。
何が素晴らしいかと言って、世界につじつまが合っていくのだ。それも実に優しく。 おすすめ度
僕は「優しく」という言葉を使った。しかし初めには「幸せに」と書いてみた。そして実のところ、そのどちらもが適切に僕の感情を表してはいない。むしろ優しくもなければ幸せでもない誰かの悪意、あるいは何かのさだめは、すらりと「わたし」の日常に切り込み、知らぬ間に傷口を開かせる。けれどこの物語が僕に与えた感触は、やはり「優しさ」であり「幸せ」であり、そして「悲しみ」さえも含めて、何もかもをも包み込むような「暖かな視点」だった。だから、それが踏みつぶされ見捨てられ、ハーレクイン・ロマンス程度にまで落ちぶれているとしても、あえてこの言葉を使いたい。本作を貫く紡ぎ手の意志、それは紛れもなく『愛』――あるいは”それに準ずるもの”である、と。
(限りなく★★★★★に近い)
(限りなく★★★★★に近い)

