殺意という名の家畜 (双葉文庫―日本推理作家協会賞受賞作全集)
作者 河野 典生
価格 550 円
出版社名 双葉社
出版年月 1995/11
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    第17回 日本推理作家協会賞   受賞
犯罪小説家として売り出し中の私のもとへ、むかし抱いた星村美智から電話がかかってきたのは深夜だった。「今、会ってほしいの」という。むろん私は断ったが、私の郵便受けに一片のメモを残して彼女は消息を絶った。しかたなくメモを調べはじめる私。そこに驚くべき知らせが…。自堕落な生活に耽っていた娘の失踪と、その行方を追う犯罪小説家。退廃的青春群像を描きつつ暴行事件の真相に迫る正統ハードボイルドの傑作。

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■読者の評価     おすすめ度平均

苦闘       おすすめ度
およそ河野典生ほど日本的なハードボイルド・ミステリを確立しようと苦闘した作家はいない。
本作や「他人の城」「迷彩の森」といった長編が、あえて私立探偵でなく、自己の分身を思わせるような作家が主人公なのも、リアリティ追求の証だろう。
現在の目から見れば、生硬な表現や青臭さも真摯さの表れであり、彼に限らず昭和30年代に様々な作家がミステリの多様性や可能性を切り開こうとしていたことが軽視されすぎているのが歯痒い。