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■読者の評価
おすすめ度平均
中島河太郎の業績が圧縮 おすすめ度
本書は前半に論文、時評、後半に「海外推理作家事典」がつくという超お買い得な一冊。
特に現在では気楽に「推理小説」と呼ばれ、その存在の歴史性が忘却されている事態を激しく反省させるような「推理小説と探偵小説」「本格と変格」といった論文が、実に刺激的である。また昭和31年から39年にかけての推理小説ブームの最中に書かれた時評の辛口ぶりも読みどころで、慣れ親しんだ中島河太郎とは一味違った面を見せている。
事典もメジャー作家に的を絞ってあるとはいえ、作品の概要まで丁寧に示してあり素晴らしく簡便なものとなっている。
本書だけでミステリの基本的な線が押さえられることは間違いなく、もうちょっとミステリに突っ込んでみたい、という方に是非読んでいただきたい。

