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■読者の評価
おすすめ度平均
25年を跨いだ思考の倫理 おすすめ度
1980年に初版が発行された、橋本治と糸井重里との対談集「悔いあらためて」を読み直していたら、この本を貸してもらった。25年である。25年を跨いでも橋本治は「物を考える原始人」のままであった。
本書の中で一番感動的な文章は「つっこまない文化」だろう。ここでは兼好法師の徒然草のエピソードを紹介しながら、仏教と儒学の「思考形態の違い」を把握していた江戸時代の「俗の理解」の凄さを語る。同時に「こんな風な漂泊人」になってしまった兼好法師にこんな風に作家になってしまった自分を重ね合わせている。なぜ兼好法師と橋本治は「ラディカルな思想家」にならなかったのか、その理由が仏教と儒学の差異を軸に、透明な温かみのある文章で、少しセンチメンタルに語られている。素直に感動してしまった。
本書の中で一番感動的な文章は「つっこまない文化」だろう。ここでは兼好法師の徒然草のエピソードを紹介しながら、仏教と儒学の「思考形態の違い」を把握していた江戸時代の「俗の理解」の凄さを語る。同時に「こんな風な漂泊人」になってしまった兼好法師にこんな風に作家になってしまった自分を重ね合わせている。なぜ兼好法師と橋本治は「ラディカルな思想家」にならなかったのか、その理由が仏教と儒学の差異を軸に、透明な温かみのある文章で、少しセンチメンタルに語られている。素直に感動してしまった。
橋本治とデカルトとの親和性 おすすめ度
橋本治の本は、音楽のアルバムを聞くような感じで、読み通すというより、ひょいひょいと、その都度気になる章を、だらだらと読み続けるのがいい。
「橋本治に、デカルトの現代語訳を依頼した人がいた」ということで、私も「そうなればいいな」と考えていた。両者の親和性に、客観性があったということだ。デカルト「省察」の文体なんて、もう橋本治そのものだ。
作家を目指す人なら、「小商人の息子」という章がいい。
「橋本治に、デカルトの現代語訳を依頼した人がいた」ということで、私も「そうなればいいな」と考えていた。両者の親和性に、客観性があったということだ。デカルト「省察」の文体なんて、もう橋本治そのものだ。
作家を目指す人なら、「小商人の息子」という章がいい。
そういう方だとはちょっとだけ思ってました。 おすすめ度
橋本治先生が先生自身の発想や、話の展開の仕方について、私の場合はこうである、と述べられています。橋本治、橋本治を語るです。内容を読むと”だいたいこういうふうにできているんだろう。”というおもいこみで、話を組み立てたり、古典の現代語訳や橋本独自の解釈をされている、とご自身でいわれてますが。ほんまかいな?と私はおもいます。源氏物語の完成度を例にとりますと、だいたいこんなもん、で、すすめてって途中で破綻しそうなもんですが、そうはなってないし。やはり、天才作家。しかし、橋本ファンなら、やはり、そういう部分もありか、とほほえんでしまいますね。
自分を話す 物事を話す おすすめ度
橋本治が自分のことを話して
物事を話す本です。
著者が若い頃の本では自分に関して話すことのほうが
物事をするどく切り込んだものよりも
切実で面白く読めたのに対して,
この本では物事のほうが圧倒的に面白いです。
自分をよい感じに手放し続けて,いろんなものを咀嚼し続けているのでしょうね。
すごいなぁ。
物事を話す本です。
著者が若い頃の本では自分に関して話すことのほうが
物事をするどく切り込んだものよりも
切実で面白く読めたのに対して,
この本では物事のほうが圧倒的に面白いです。
自分をよい感じに手放し続けて,いろんなものを咀嚼し続けているのでしょうね。
すごいなぁ。
という訳で,現在を生きている橋本治に触れられる好著です。
ところで,本のタイトルが内容よりもださいです。
それはどうにかしてくださいませ。

