マイク・ハマーへ伝言 (角川文庫)
作者 矢作 俊彦
価格 600 円
出版社名 角川書店
出版年月 2001/07
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■読者の評価     おすすめ度平均

洒脱な比喩       おすすめ度
解説や感想にも度々登場する比喩表現の巧さは絶品です。また、章毎の終わり方がキザでいてそれぞれ格好のよいものとなっています。個人的に車にほとんど興味がないので多少読む中で億劫になったりわからない部分もありましたが、それを差し引いても楽しく読むことが出来ました。ただ一点、これは時代的にしょうがないことだと思いますが、差別的な表現に軽い不快感を覚えました。


まぼろしのヨコハマ       おすすめ度
矢作俊彦が描くヨコハマはもうこの世には存在しない場所である。それは単に本牧の米軍施設がなくなったとかという事実だけではなく、そこに宿る精神的なものや、価値観すら変化してしまったのではないか。
失われていくものを追うのではなく、ただただ事実を受け止めることができた時に、それを人は成長というのであろうか。この小説を読むたびにそんなことを考えてみたりする。


…凄い。       おすすめ度
 矢作俊彦の名を世に知らしめた処女長編。
 警察の化け物パトカーに殺された仲間の敵を討つため、
若者達がそれぞれの車を駆り、復讐劇を繰り広げていく。
 本作の刊行により、氏は以後しばらくニューハードボイルド
の旗手と目されることとなった。
 筋立てこそ簡明だが、散りばめられた意匠、軽快な会話、

スタイリッシュな文章、類い希な比喩表現など初期作品群
の要素がほとんど揃っており、現在入手できる作品の中では、
著者の片鱗をうかがうに最適な作品と言える。

 余談だが『マイク・ハマー「へ」伝言』であることを付け加えておこう。



…凄い。       おすすめ度
 矢作俊彦の名を世に知らしめた処女長編。
 警察の化け物パトカーに殺された仲間の敵を討つため、
若者達がそれぞれの車を駆り、復讐劇を繰り広げていく。
 本作の刊行により、氏は以後しばらくニューハードボイルド
の旗手と目されることとなった。
 筋立てこそ簡明だが、散りばめられた意匠、軽快な会話、

スタイリッシュな文章、類い希な比喩表現など初期作品群
の要素がほとんど揃っており、現在入手できる作品の中では、
著者の片鱗をうかがうに最適な作品と言える。



矢作俊彦の原点       おすすめ度
「マイク・ハマー」は矢作俊彦の初の長編書き下ろしだけあって、文にスピード感があるとともに、この人の原点であり、その立脚点は今も揺らいでいないことがわかる。当時の横浜の風俗や、当時の横浜人の持つ矜持がひしひしと伝わってくる。
この本の初版は83年1月だが、当時高校生だった私はたちまち、虜になった。今の横浜は当時と全く違うものだけど、この本を読まずして、矢作俊彦語ることは出来ないだろう。
なお、当初の光文社から出版された本の巻末には、当時の彼の住所が書かれている。

ところで、未完の「コルテスの収穫」の下巻は永遠に出ないのかな?