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■読者の評価
おすすめ度平均
30年前だけど おすすめ度
二村永爾シリーズ第一弾。ぼくが生まれた年に書かれているから、もう相当古い作品なんだけれども、今読んでも十分かっこいい。
<私はベッドにねそべり、部屋の中をながめていた。ときおり、自分がどこにいるのかさえ、忘れてしまいそうだった。
コーヒーの罐は空っぽになっていたし、シャワーはバルブが壊れ、水一滴出ようとしない。おまけに、今日は新聞も来ていない。だから、部屋をながめているのだった。>
こうやって小説は始まる。
コーヒーの罐とか、シャワーとか、新聞とか、そいうった現実的なこまごまとしたものに囲まれていないと、ぼくたちはときどきどこにいるか忘れてしまう。コーヒー罐とは違う次元のもの、思想とか、芸術とか、主義とか主張とかそういう形而上のものは、やっぱり生活には役立たないのだし、そういうものに飽きてしまった70年代の人たちにこういう小説はうけたのだと思うし、人々の気持ちは2000年を過ぎた現在でもあまり変わっていないのだと思う。
空っぽのコーヒー罐と、水の出ないシャワーとで囲まれた、貧相な生活からでも美意識は生まれるし、そういう美意識の方が、大所高所から語られる美とかよりもかっこよく見えたりするのだ。
<私はベッドにねそべり、部屋の中をながめていた。ときおり、自分がどこにいるのかさえ、忘れてしまいそうだった。
コーヒーの罐は空っぽになっていたし、シャワーはバルブが壊れ、水一滴出ようとしない。おまけに、今日は新聞も来ていない。だから、部屋をながめているのだった。>
こうやって小説は始まる。
コーヒーの罐とか、シャワーとか、新聞とか、そいうった現実的なこまごまとしたものに囲まれていないと、ぼくたちはときどきどこにいるか忘れてしまう。コーヒー罐とは違う次元のもの、思想とか、芸術とか、主義とか主張とかそういう形而上のものは、やっぱり生活には役立たないのだし、そういうものに飽きてしまった70年代の人たちにこういう小説はうけたのだと思うし、人々の気持ちは2000年を過ぎた現在でもあまり変わっていないのだと思う。
空っぽのコーヒー罐と、水の出ないシャワーとで囲まれた、貧相な生活からでも美意識は生まれるし、そういう美意識の方が、大所高所から語られる美とかよりもかっこよく見えたりするのだ。
←ほんとうは星100個です。 おすすめ度
以前、矢作氏の「ららら科学の子」のレビューでも書いたが、アマゾンが星を100個まで設定できないというのはいかがなものか。
いや矢作俊彦の本に限ってだけでよいのだけど。
だって、本書だけでも、単行本が出版されたときに1冊、最初に文庫化されたときに1冊、引っ越して紛失した後で古本屋で単行本を一冊、「ロンググッバイ」を読んだ後で、また「リンゴォキッドの休日」を読み直したいなぁと思っていた矢先に書店でこの文庫を見つけて1冊、と4冊は買っているんだから。その権利くらいあるぜ。
本書はさまざまな矢作作品で活躍している二村英爾警部のデビュー作。
ストーリーテラーぶりもさることながら、最後まで一気に読ませる筆力が憎い! もうその一挙手一投足から目が離せない。ひと言ひと言にやられっぱなし。
とりあえず、「ロンググッバイ」で矢作作品をはじめて読んだ人は全員読むべし。
ワケは読めばわかるから。いやきっと。
いや矢作俊彦の本に限ってだけでよいのだけど。
だって、本書だけでも、単行本が出版されたときに1冊、最初に文庫化されたときに1冊、引っ越して紛失した後で古本屋で単行本を一冊、「ロンググッバイ」を読んだ後で、また「リンゴォキッドの休日」を読み直したいなぁと思っていた矢先に書店でこの文庫を見つけて1冊、と4冊は買っているんだから。その権利くらいあるぜ。
本書はさまざまな矢作作品で活躍している二村英爾警部のデビュー作。
ストーリーテラーぶりもさることながら、最後まで一気に読ませる筆力が憎い! もうその一挙手一投足から目が離せない。ひと言ひと言にやられっぱなし。
とりあえず、「ロンググッバイ」で矢作作品をはじめて読んだ人は全員読むべし。
ワケは読めばわかるから。いやきっと。
そして『真夜中へもう一歩』、『THE WRONG GOODBYE ロング・グッドバイ』へ…… おすすめ度
二村英爾警部が活躍する記念すべき第一作、
『リンゴォ・キッドの休日』が、長い時を経ていよいよ復活。
新潮文庫のダディ・グース(矢作俊彦)画も良かったが、今回の
『ライオンを夢見る』でも手を組んだ宮澤大の表紙も捨てがたい。
内容の方だが、そう多くを語る必要はないだろう。
日本の生んだ屈指のハードボイルドを、どうぞご堪能頂きたい。
『リンゴォ・キッドの休日』が、長い時を経ていよいよ復活。
新潮文庫のダディ・グース(矢作俊彦)画も良かったが、今回の
『ライオンを夢見る』でも手を組んだ宮澤大の表紙も捨てがたい。
内容の方だが、そう多くを語る必要はないだろう。
日本の生んだ屈指のハードボイルドを、どうぞご堪能頂きたい。

