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クライヴ・バーカーがお好きなら是非。多少毛色は異なっていますが、文字よりもイメージが頭に残るという点で同じ血が流れています。
文章がちょっとがんばりすぎちゃってるのはご愛敬。
だが、舞台が途中ザイールにうつり、ジャングルの生活の中に突入するにあたり、その文章があだになる。長くて飽きる。
この小説はいわゆる世界の認識の仕方に「神」というモチーフを絡めた話。つまり、色盲の人間が見ている世界と、普通の眼を持った人間が見る世界は同じなのだろうか? 色盲の人間の眼を通せば、そこに普通は見えないものが見えるのではないだろうか? という哲学的内容を内にこめた力作なのである。
残念なことに二章構成であり、二章目から物語りはあらぬ方向に転がりだし、首を捻るばかりであった。最後のオチ(のようなもの)は何となくわかるし、唸りもしたが、それにしてもまったく盛り上がりに欠けたまま物語りを占めるのは、小説として欠点なのではないだろうか。
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序盤の響一が天才小学生である時代はまだ良い。学級閉鎖で無人の教室に絵の具をぶちまけてアートして、『まだ駄目だ。まだ足りないんだ』と呟くシーンなどは素晴らしい。先の展開に期待する事も出来た。しかしその後が酷すぎる。響一が自分の事を『俺』と言い出した時に読むのを止めるべきだった。
筆者の才能の無さを覆い隠すような虚飾のシークエンス。字面を見ただけで意味が判るのに読み方が判り辛い熟語。読む者をいらいらさせる自己満足的な句読点の打ち方と段落替え。突如出現する想像を絶するほど低レベルな擬音。500ページ近い文章に詰め込まれた情報量は評価されてしかるべきものかもしれないが、流し読みの中でも目に留まる程目立っ!ている同内容の説明の反復などがあり、決して誉められるものではない。
一見何の繋がりも無い二章構造も、本当に何の繋がりも無い。これだけメッセージ性のようなものを身に纏っておいて、そのくせ何も伝わってくるものが無い小説も珍しい。最期の1ページでは筆者との想いの行き違いがありありと認識されてしまった(なんてタイトルだ)。はっきり言って読みにくいだけの駄作。

