GOTH (角川コミックス・エース)
作者 乙一   大岩 ケンヂ
価格 609 円
出版社名 角川書店
出版年月 2003/06
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■商品案内

?「殺人事件や拷問の方法など 人の冷たくデリケートな側面を渇望する 私たちのような人間は時に“GOTH”と呼ばれる」。この「GOTH」である「僕」と森野夜のふたりが、遭遇する猟奇的な事件を描く連作短編集。乙一による6話で構成される同名小説のなかから4話を選んで漫画化したもの。

?「『小説のイメージどおりだ』という声がいくつも寄せられた」と原作者の乙一があとがきで書いているように、黒髪の美しい少女、森野夜のキャラクターに引かれる人も多いだろう。だがもうひとりの主人公、「僕」のキャラクターはさらに印象深い。いつも事件を解決に導く「僕」であるが、彼は決してヒーローになりたいわけではない。暗がりを見たいというその思いだけが、彼を突き動かし核心へと連れて行くのだ。

???あらゆるものの手を切断して冷蔵庫に保管する教師の話(「リストカット事件」)、人間を土の中に生きたまま埋めることに執着する男の話(「土」)など、苦手な人には耐え難い(好きな人にはたまらない)表現が続く。ビジュアルでは本書最大の見せ場ともいえる凄惨な死体の様子が描かれているのは、「暗黒系」。執拗なまでに丁寧に描かれたそれは、恐怖を忘れて見とれてしまうほどの完成度である。また、どの話にも必ず巧みな「裏切り」があって、謎解きのおもしろさも存分に与えてくれる。特に森野夜の過去の事件を描いた「記憶」には大きな裏切りが用意されていて、4話で完結するマンガ版の、最終話としてきれいに全体をまとめている。(門倉紫麻)



■読者の評価     おすすめ度平均

善悪の彼岸に立つ静謐なる狂気       おすすめ度
自らが抱える狂気を巧みに隠蔽して生活している「僕」と
リストカットの傷を持ち、周囲から孤立している黒髪の美少女・森野夜が
遭遇する猟奇事件を描く連作短篇ミステリ。


◆「リストカット事件」

 人や動物の手首を切断し、持ち去る連続傷害犯の話。


 自らの欲求のために、平気で他者を利用できる
 「僕」のインモラルな存在感が圧倒的。

 犯人よりも「壊れた」人格の持ち主が探偵役を務める
 という転倒した設定が、じつに新鮮です。


◆「暗黒系」

 女性を解体し、酸鼻なオブジェをつくる殺人鬼の手帳を森野が拾った。
 ふたりは、未発見の死体を探しに出かけるのだが……。


 探偵役である「僕」は、結果的に森野を救うものの、
 一方で彼女の死を望んでもいます。

 そうしたいびつで危うい二人の関係性がスリリングです。


◆「土」

 棺桶に人を詰め、土中に生き埋めにする男の物語。


 真綿で首を絞めるように犯人を追い詰める「僕」からは
 (倒叙〉ものの醍醐味が味わうことができます。

 狂気が伝播したかのような幻想小説的な
 幕切れも、曰く言い難い余韻を残します。


◆「記憶」

 森野の秘められた昏い過去が明かされる話。


 森野と「僕」は、ともに人の暗黒面に魅かれる「GOTH」
 ではあるものの、根本的な面では異なっています。

 森野の性向が、ある種の防衛機制として形成されたものであるのに対し、
 「僕」にトラウマなどはなく、内面には茫漠とした虚無が広がるばかりです。


 おそらく魂のレベルで惹かれあっている二人が、
 この後どんな道を歩むのか、じつに気になります。
 


不思議なくうかん       おすすめ度
 乙一作の『GOTH』シリーズで、最初に手にとったのが此方でした。帯に「あの乙一の云々」と記載されていて、ふうん、と思ったのが頭の隅に残っています。
 全体的に、何処となくグロいけれど、さくさく読めます。原作と所々違いますが(みなさんがおっしゃっているように小説で書かれている『記憶』と『声』が混じっており、『犬』のハナシがはいっていません)それなりに楽しめると思います。何処となくエロティックなのは、仕様でしょうか。
 『森野夜』と『僕』のイメージは、原作である小説からそのまま飛びだしてきたかのようです。物静かで、なにか薄らぐらい感じの…。
 『GOTH』のイメージをつかみたい、小説は苦手だ、というヒトにはお奨めです。


おもしろい!!       おすすめ度
小説の映画化とか漫画化はたいてい失敗すると思ってるんで
期待して見ないようにしています。特に漫画化はページ数の制限が強く
無理やり話を捻じ曲げられて全く別物になることが多いので期待どころか
見ることさえしてませんでした。
しかし、原作を読んで一発でGOTHにはまった自分は古本屋で安かったこともあり
ついつい買ってしまいました。
結果、買ってよかったと思います!!描かれている人、風景、描写の全部が
いい感じで暗く冷たい感じがしたのでよかったです。
「記憶」も二つの話を捻じ曲げず上手く縫い合わせて脚色されていて面白かったです。

漫画を読んで原作を読んでないという方は是非、原作も読んでください。
はまります、絶対に。


絵が素敵です。       おすすめ度
 一言で言うと、グロイです。まあ、本当にもう読めない、ってほどではないのですが・・・
 でも、夜が原作のイメージにぴったりで小説と同じように楽しめました。「僕」も格好いいです。
 ただ、原作ファンに忠告するとすれば、「記憶」と「声」の話が合体しています。あと、「犬」の話が入っていません。
 その点以外は本当に絵も綺麗で、物語も素敵で、とーっても良いです。


ビックリ!!       おすすめ度
まず、僕と森野が原作のイメージとぴったりなのに驚きました(0∀。)ノシ
私は個人的に僕がすっごく好きだったんですヶドどのイメージを壊さずに書いてくれてましたよ。。乙一の小説の不思議な世界観がよく描かれていると思いマスww
これが大岩ケンヂさんのデビュー作なんて信じられません!!
最後の『記憶』が私は一番好きデスvv('∀`●)
小説を読んだときにいまいち分からなかった話なんですヶド、わかりやすく書いてくれてましたw原作もすっごぃお勧めですが、漫画の方もお勧めです。原作ファンの人、そうでなぃ人も楽しめます。