レヴォリューション No.3
作者 金城 一紀
価格 1,155 円
出版社名 角川書店
出版年月 2005/04/28
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■読者の評価     おすすめ度平均

金城一紀、今後も注目しているよ (本文引用3ヶ所あります…)       おすすめ度
 金城一紀は映画『GO』の原作者として私の前に姿を現した。図書館に行ったら区内の6館で1冊を残して全部貸出中。ラッキーにも手にしたのがこの小説。 新宿区にある男子校に通う「僕」とその仲間で結成した「ザ・ゾンビーズ」がすぐそばの名門女子校の文化祭にいかにして潜り込むかの顛末を追いながら、沖縄出身のヒロシやコリアン・ジャパニーズの舜臣[スンシン]との友情が「レヴォリューションNo. 3」「ラン、ボーイズ、ラン」「異教徒たちの踊り」の3編で描かれている。

●「例えば、僕たちの育った時代に、ベトナム戦争とか学生運動みたいに分かりやすいことがあったら、わざわざ理由なんて説明しなくても済むんですけどね。とりあえずニヒルに笑っとけば、相手が勝手に物語を成立させてくれるでしょ。でも、僕たちの時代にはなんにもないですからね。そんなわけで、僕たちは自分たちで物語を作るために、色々なことに首を突っ込まなくっちゃならないんです」p. 165
 私たち30代はどうあがいても開高健にはなれない。でも開高さんのあとに続きたい! 「説明なんてくそ食らえ!」と、思いつつ、説明してしまうやさしい世代の30代。物語を生きたいんだ! そういう心の叫びが聞こえてくる。

●「遠くに行っちゃった人間はズルいね。残ったほうの人間に自分が悪いみたいに思わせる。でもね、踏みとどまってファイトする人間が本当のヒーローになれるのよ。人間、いきててナンボよ」p. 106
 我々より先に死んでいってしまった人たちに対して、残された我々はどうしてやったらよかったのだろう。そんな心の悩みをさっとすくい取ってくれる。こんな心意気が金城一紀の魅力。志半ばで亡くなった人たちの気持ち、そして残された者の気持ち、沖縄の気持ち、在日の気持ち、わかってる? と、直球勝負で投げかける。そのぐらいしないとわからないかも、と心配なのだろう。1968年生まれのコリアン・ジャパニーズ。言いたいことが彼の小説にはあふれている。彼の「老婆心」がじわじわ伝わってくる。私もそうだけれど30代半ばは心配性なんだな。

●高3になった「ザ・ゾンビーズ」47人が女子校の文化祭潜入、3年目のチャレンジの前に戸山公園に集合。
「47人全員が集まったのを確認して、僕は集合をかけた。みんな不良座りをしながら、僕のことを見上げていた。僕は深く深呼吸したあと、言った。
 『諸君、「持久戦について」などの著書のある毛沢東は、その語録の中でこう言っている。』
 みんなが唾をゴクリと飲み、身構えたのを確認して、僕は続けた、
 『ギョウザ大好き!』 
 みんなはいっせいにその場で飛び上がりながら、『ギョウザ大好き!』と楽しそうに叫んだ。そして、こぶしを天に向かって突き上げながら、『ギョウザ! ギョウザ!』とギョウザ・コールを連呼した。(中略)
 ちなみに、一昨年前は孫子が『ピータン大嫌い!』で、昨年は諸葛孔明が『フカヒレ食べたい!』だった」 p. 60

 金城一紀、今後も注目しているよ。私もギョウザ大好き!  2003-2-28記す


これぞ青春。       おすすめ度
おバカなヒーロー劇。うーーーん、素敵。
青春したくなる、そんな小説。


おもしろい!       おすすめ度
最高です!
面白い!
バカらしい!
素敵過ぎる!

この著者に暴力シーンはつき物だけれど、
それさえもなぜか格好良く感じられる。
私には細かな描写は正直よく分からないんだけれど、
それでもなんとなくリアリティが感じられる。

ぶっ飛んでて、なぜだかさわやかで、とても読後感がいい。
昨日の夜から読んで、夢中になって読み終わりました。
こんな本、久し振り。
もっと読みたかった。

著書に出てくる本や音楽、人物も格好いい。
こういう高校生いたらいいのにな。
本当に、高校生がこの本、読んでほしい(切望)。


レボリューション No.3       おすすめ度
落ちこぼれ男子高生タチの青春の話? 面白くてハマッちゃったぁ? 続編もあるょ? 笑いアリ、感動アリ、作家・金城一紀ゎやっぱ天才だ??


パワフルでエネルギーみなぎる青春小説。       おすすめ度
幸せとは、欲望が停止し、苦痛が消滅した負の状態である
今日の人間は、マネージャー病、動脈の高血圧、真性萎縮腎、胃潰瘍をわずらい、
神経症に悩まされ、文化に関心を払う暇がないから墜落して野蛮になる
人間が武器で身を固め、衣服をまとい、社会を組織することによって、外から人間を脅かす飢えや、寒さや、大きな捕食中につかまる危険をどうやら取り払い、その結果これらの危険がもはや人間を淘汰する重要な要因とはならなくなったとき、まさにそのときに種の内部に悪しき淘汰が現れてきたに違いない

なるほどなあ〜と思った作中の文章であります。