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■読者の評価
おすすめ度平均
「十文字」事件を解明し、『氷菓』を完売せよ!! おすすめ度
▼STORY
些細なミスで部誌『氷菓』を大量に印刷してしまった古典部。
このままでは、文化祭の間に完売することは不可能に近い。
そんななか、「十文字」なる人物が、部活動の備品を
次々と盗むという連続窃盗事件を起こしていた。
この事件を解明していくことで『氷菓』の
販売促進を図ろうとする古典部だったが…。
▼EXPLANATION
〈古典部〉シリーズ3作目
古典部員4人、それぞれが語り手を務めるという一人称多視点が導入された
本作では、前二作において、完全に脇役だった里志と摩耶花の内面や
心情が掘り下げられ、ぐっと青春小説的色合いが深められています。
データベースを自任する里志が、抜きがたく持つ「特別」への憧憬。
漫研内での確執で浮き彫りにされる摩耶花の漫画に対する情熱。
二人の今後や関係性を考える上でも今回描かれた
挿話は、のちのち重要な意味を持ってきそうです。
一方、奉太郎はというと、今回は、ちゃっかり
「安楽椅子探偵」役に収まり、動きはほぼゼロw
その代わり、シリーズ中で最も「探偵」らしい振舞いをみせてくれます。
加えて本作では、これまで「盤上」に姿を見せなかった、
あの方も降臨されたりとサービス満点。
まさにオールキャストでの「祭」の演出に余念がありません。
ともあれ、理屈はさて置き、本作の甘美にして
ノスタルジックな祝祭を是非堪能してみてください。
些細なミスで部誌『氷菓』を大量に印刷してしまった古典部。
このままでは、文化祭の間に完売することは不可能に近い。
そんななか、「十文字」なる人物が、部活動の備品を
次々と盗むという連続窃盗事件を起こしていた。
この事件を解明していくことで『氷菓』の
販売促進を図ろうとする古典部だったが…。
▼EXPLANATION
〈古典部〉シリーズ3作目
古典部員4人、それぞれが語り手を務めるという一人称多視点が導入された
本作では、前二作において、完全に脇役だった里志と摩耶花の内面や
心情が掘り下げられ、ぐっと青春小説的色合いが深められています。
データベースを自任する里志が、抜きがたく持つ「特別」への憧憬。
漫研内での確執で浮き彫りにされる摩耶花の漫画に対する情熱。
二人の今後や関係性を考える上でも今回描かれた
挿話は、のちのち重要な意味を持ってきそうです。
一方、奉太郎はというと、今回は、ちゃっかり
「安楽椅子探偵」役に収まり、動きはほぼゼロw
その代わり、シリーズ中で最も「探偵」らしい振舞いをみせてくれます。
加えて本作では、これまで「盤上」に姿を見せなかった、
あの方も降臨されたりとサービス満点。
まさにオールキャストでの「祭」の演出に余念がありません。
ともあれ、理屈はさて置き、本作の甘美にして
ノスタルジックな祝祭を是非堪能してみてください。
読んでいて、とにかく楽しい♪ おすすめ度
いくつかの小さな流れが集まって、やがて大奔流となる。そんな作品の構成は
お見事!読み手は知らず知らずのうちに、この作品から目を離せなくなる。
連続盗難事件の真相はいかに?その謎解きもさることながら、古典部の面々
一人一人の描写は、読んでいてかなり面白かった。前2作では知らなかった、
意外な特技も!こんな一面もあったのかと驚きの発見を楽しんだ。「わらしべ
長者」的な話も面白かった。最後は古典部自体を巻き込んでの大騒動。事件は
解決するのか?「氷菓」は売れるのか?その二つに絡むのはやはりホータロー♪
彼の取った行動も、読み手を充分に楽しませてくれた。
お見事!読み手は知らず知らずのうちに、この作品から目を離せなくなる。
連続盗難事件の真相はいかに?その謎解きもさることながら、古典部の面々
一人一人の描写は、読んでいてかなり面白かった。前2作では知らなかった、
意外な特技も!こんな一面もあったのかと驚きの発見を楽しんだ。「わらしべ
長者」的な話も面白かった。最後は古典部自体を巻き込んでの大騒動。事件は
解決するのか?「氷菓」は売れるのか?その二つに絡むのはやはりホータロー♪
彼の取った行動も、読み手を充分に楽しませてくれた。
カンヤ祭・開催中 おすすめ度
『氷菓』、『愚者のエンドロール』に続く〈古典部〉シリーズの第3弾。
前作までは、奉太郎ひとりが語り手をつとめていましたが、
本作では他の古典部員も語り手となることで、それまで
明かされてこなかった彼らの内面を垣間見ることができます。
奉太郎は、今回語り手であり続ける必要がなくなったことと、
これまで以上に“安楽椅子探偵”的な役割が振られたことで、
キャラとしてブレがなくなったように感じました。
彼の自己韜晦や女性に責任を委ねたままで「探偵」をするというスタイルは、
物語の要請とはいえ、少々クドくも感じていたので、たすかりました。
また摩耶花は、これまで「ツッコミ」役としてしか物語に関わっておらず、
やや影の薄いキャラとの認識だったのですが、今回、彼女の漫研における
ドラマが描かれ、千反田えるを喰う(?)ほどのヒロインぶりを発揮しています。
さらに、データベースを自任し「道化」を演じる里志の秘めた本音も
窺うことができ、キャラの掘り下げが着実になされているといえます。
ただ、二人の書き込みが増えた分、相対的に千反田えるの出番が減ったのは残念。
個人的には、奉太郎が体験する“わらしべ長者”的イベントの
最初と最後以外は、彼女にやらせたほうが、彼女のキャラを
活かせる場をつくれ、よかった気がします。
また、本作では、これまで姿を見せなかった奉太郎の姉・折木供恵が満を持して登場。
出番は少ないですが、物語に極めて重大な影響力を及ぼしています。
入須冬実が〈女帝〉であるのならば、供恵はまさに
〈神〉であり、作品世界全体を支配しているかのようです。
そのため、彼女の所業はデウス・エクス・マキナといってもいいくらい
反則スレスレのものとなっており、いささか、いき過ぎの感も。
次作以降、彼女が物語にどう絡んでいくかも注目ですね。
前作までは、奉太郎ひとりが語り手をつとめていましたが、
本作では他の古典部員も語り手となることで、それまで
明かされてこなかった彼らの内面を垣間見ることができます。
奉太郎は、今回語り手であり続ける必要がなくなったことと、
これまで以上に“安楽椅子探偵”的な役割が振られたことで、
キャラとしてブレがなくなったように感じました。
彼の自己韜晦や女性に責任を委ねたままで「探偵」をするというスタイルは、
物語の要請とはいえ、少々クドくも感じていたので、たすかりました。
また摩耶花は、これまで「ツッコミ」役としてしか物語に関わっておらず、
やや影の薄いキャラとの認識だったのですが、今回、彼女の漫研における
ドラマが描かれ、千反田えるを喰う(?)ほどのヒロインぶりを発揮しています。
さらに、データベースを自任し「道化」を演じる里志の秘めた本音も
窺うことができ、キャラの掘り下げが着実になされているといえます。
ただ、二人の書き込みが増えた分、相対的に千反田えるの出番が減ったのは残念。
個人的には、奉太郎が体験する“わらしべ長者”的イベントの
最初と最後以外は、彼女にやらせたほうが、彼女のキャラを
活かせる場をつくれ、よかった気がします。
また、本作では、これまで姿を見せなかった奉太郎の姉・折木供恵が満を持して登場。
出番は少ないですが、物語に極めて重大な影響力を及ぼしています。
入須冬実が〈女帝〉であるのならば、供恵はまさに
〈神〉であり、作品世界全体を支配しているかのようです。
そのため、彼女の所業はデウス・エクス・マキナといってもいいくらい
反則スレスレのものとなっており、いささか、いき過ぎの感も。
次作以降、彼女が物語にどう絡んでいくかも注目ですね。
アクティブな展開がまた、良い おすすめ度
「日常の謎」+「安楽椅子探偵」が骨子ながら
舞台を共学高校に置き、
ライトノベルの装いを纏うことにより
アクティブな展開を造ることに成功している
「古典部シリーズ」第三弾。
ミステリーの謎そのものに異論はあろうが
この度描かれるのは高校文化祭、
押井守『ビューティフルドリーマー』以来の
青春モノの定番、その描き方は素晴らしい。
舞台を共学高校に置き、
ライトノベルの装いを纏うことにより
アクティブな展開を造ることに成功している
「古典部シリーズ」第三弾。
ミステリーの謎そのものに異論はあろうが
この度描かれるのは高校文化祭、
押井守『ビューティフルドリーマー』以来の
青春モノの定番、その描き方は素晴らしい。
文化祭はじまる! おすすめ度
テンポよく進むストーリーにほどよい謎。
人が死なないミステリーはいいものだとしみじみと思いました。
そして微妙な青春の描写、淡いような切ないような気します。
学園を舞台にした小説の良作だと思います。
人が死なないミステリーはいいものだとしみじみと思いました。
そして微妙な青春の描写、淡いような切ないような気します。
学園を舞台にした小説の良作だと思います。

