愚者と愚者 (上) 野蛮な飢えた神々の叛乱
作者 打海 文三
価格 1,575 円
出版社名 角川書店
出版年月 2006/09/26
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■読者の評価     おすすめ度平均

裸者と裸者のが良かった。       おすすめ度
裸者のインパクトが強かったせいか、もうひとつでした。けど、カイトは相変わらずいい男でいい感じです。作者の作品のなかでのモラルが私にはとても読み心地がいいです。子供相手、レイプ以外なら愛の形は確かに自由でいいのにと思えます。


リーダーの苦悩と決断       おすすめ度
 上巻は、海人を視点に、孤児部隊の戦いが描かれたボーイズ編、下巻は、月田姉(妹)らパンプキン・ガールズらが中心となった戦いが描かれたガールズ編とでもいうべき構成は、前作の『裸者と裸者』と同様です。それぞれ別個に読めなくもありませんが、戦乱下の日本という共通する舞台や、差別されるマイノリティー守る世界観は、前作に引き継ぐテーマでもあるので、できれば、前作から読み進めた方が、この作品のシリーズをより深く味わえると思います。今回は、守るべき対象が家族から、拡大し続ける部隊のトップの立場上、主人公海人の葛藤や苦労も大幅に増え、ラストで迫られる苦渋の決断は、戦争の非情さにやるせなさを感じさせます。政治的な駆け引き、リーダーとしての資質、他人の思想や心情を思いやったりと、人間的な成長ぶりが読めるのも興味深いものがあります。ただ、女性関係では、相変わらず母性本能をくすぐられるタイプなのか、相手が年上というのも、主人公らしいといえば、主人公らしいのですが…。今のところ組織を守ることで精一杯といった印象もあって、恋愛面での進展が次回では望めるのでしょうか? 楽しみな気もします。