滅びのモノクローム (講談社文庫)
作者 三浦 明博
価格 650 円
出版社名 講談社
出版年月 2005/08/12
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■読者の評価     おすすめ度平均

この作品の最大の悲劇は       おすすめ度
この作品の最大の悲劇は、乱歩賞に選ばれてしまった事。
読者の過酷な目により、過去の秀作と容赦の無い比較をされる。
とてもそれに耐えられる作品じゃないんですけどね。

ミステリーとしては中途半端。
作者は何を言いたいのか良く判らない。
読みやすい文章であることが唯一の救い。


乱歩賞受賞作としては・・・       おすすめ度
第48回江戸川乱歩賞受賞作
2002年文春傑作ミステリーベスト10 3位。
2003年度版このミス10では上位60作品に入っていない。

骨董市で偶然手に入れたフライフィッシュ用のリールの中に古い16ミリフィルムをみつけたCMディレクター日下。すでにぼろぼろになったフィルムは再生困難であったが、一部復元したところ、どうやら湖畔でフライフィッシュをしている映像らしい。このフィルムを政党のPRフィルムに使用することになるが・・・・。

作品自体は文体が読みやすくすらすら読める。しかしながら、ページ数を限定された選考作品にたくさんのことを詰め込みすぎて、どれも踏み込みが浅くなってしまっているのが残念だ。作者は、ミステリーを通して「葬り去られた戦時中の犯罪」をえがこうとしているのだが、ミステリーの展開としては強引で、とくに動機に関しては、これほどの罪を犯すものとしては納得がいかなかった。

近年の「12YO」「脳男」「テロリストのパラソル」「十三階段」などと比べると、乱歩賞受賞作としては並か並の下程度の作品だと思う。