桜宵 (講談社文庫)
作者 北森 鴻
価格 560 円
出版社名 講談社
出版年月 2006/04/14
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■読者の評価     おすすめ度平均

こんなお店があったなら!!       おすすめ度
収録された5編、どの話もしっとりとした味わいがある。一番印象に残ったのは
表題作の「桜宵」だ。口に出せない妻の夫への思いに切なさを感じた。妻の死後に
初めてその思いを知った夫の心情も細やかに描かれていてよかった。
香菜里屋は魅力的なお店だ。マスター工藤の、でしゃばり過ぎない控えめな人柄にも
好感が持てる。謎解きの面白さ、そして独創的な数々の料理。読んでいて、同時に
二つを味わえる。「本当にこんなお店があったなら!」と、思わずにはいられない。


メニューリストが見たい       おすすめ度
みんながおすすめを食べるから、どんなメニューがあるのか分からないままだ。それでも不満にならないのは、提供される料理がおいしそうに表現されているからだ。
料理を通して解決される事件たち。一つ一つにスパイスがきいている。


また嫌な話       おすすめ度
 2003年に出た単行本の文庫化。
 香菜里屋シリーズの第2弾。5つの短編が収められている。
 相変わらず、嫌な話が多い。人間の悪意を描くのに、これほどスタイリッシュな作家も珍しい。物語としての魅力はあるのだが、いつも、読み始めるのにためらってしまう。
 トリック、ミステリの面はいまいち。そういうのを期待しても駄目だ。
 料理は美味しそう。再現してみたくなるが、難しそうだ。


さらっとしてます。       おすすめ度
この作家の作品を読むのは本書が初めてでしたが、すいっと物語に入っていくことができました。文章もくせがなく読みやすいです。いささか謎解きに強引さを感じる場面もありますが、なによりも出てくるお店や料理・お酒の描写が素晴らしく、想像してはうっとりすること数回。ものすごく面白かった!という訳にはいきませんが、上質なお酒でさらっと酔いたい、そんな方におすすめしたいです。


こんな店、良いな。       おすすめ度
読み終わった後に、何か温かいものが残る短編集。
設定も面白いものは多いし、ちょっとした謎が心をくすぐる。
「香菜里屋」シリーズは何冊か読んでいるけど、其の中でもイチオシの謎が詰まっている。
一度読めば、「香菜里屋」のマスター、工藤の料理や謎解きに酔いしれるはず。読みやすいし、さくっとした謎が心地よいので星5つ!