翳りゆく夏 (講談社文庫)
作者 赤井 三尋
価格 730 円
出版社名 講談社
出版年月 2006/08/12
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■読者の評価     おすすめ度平均

窓際社員が過去の事件を再調査       おすすめ度
20年前に起きた新生児誘拐事件を巡った調査状況、そしてその犯人の娘の就職を巡るやりとりが丁寧に描かれていた。窓際社員の梶の人柄もよく、事件の当事者たちとの会話の様子も分かりやすかった。また、犯人の娘である比呂子の言動は好感が持て、本当の家族でない父母に対する対応が特によかった。ただ、誰もが20年も前のことをきちんと覚えているのは都合がよすぎだし、大手新聞社の社長、人事部長などの幹部がたった一人の大学生の説得にあたるといったところもリアリティに欠けていたのが残念だった。


安心の1冊       おすすめ度
20年前に起こった誘拐事件の犯人の娘が大手新聞会社に内定されるものの心ない報道により・・・
と始まるわけですが、安心して読める1冊です。矛盾も無理もなく、人物描写も社会問題も明確で読みやすく結末も整頓されていてます。
ただ私は文庫で購入しましたが、裏表紙にすでに「封印されていた真実」と書いてあり、結末が予想できてしまいました。これがなくてもミステリーなのですから「真実」が隠されているわけですが・・・これ以上書くとこれからお読みになる方の楽しみを奪ってしまうので終わりにしますがまた次の作品も読んでみたいと思える1冊だと思います。
2時間ドラマや映画にしても無理がなく仕上がりそうで、フジあたりが映像化しないかとひそかに楽しみにしています。


無難に面白かったです       おすすめ度
20年前におきた誘拐殺人の犯人の娘が新聞社に内定が決まった事が週刊誌にリークされた事がきっかけで、その誘拐殺人事件を掘り起こしていく過程で辿りついたのが、本当に驚く着地点でした。
とてもまとまっていて読みやすかったし、それなりに面白かったですが、何故だかいまいち引き込まれなかったです。
ただ、最後の最後での大どんでん返しには、やられたぁ!と思いました。


まぁそこそこ       おすすめ度
傑作でもなく駄作でもない。
文庫で買うなら価格相応といえるだろう。
読み始めると、「あ、おそらく」という結末なので、逆に安心して読める。
著書の略歴から推察するに、乱歩賞欲しさに自分の土俵で勝負してしまった感があり、
2作目で真価を問われることになるだろう。


浮ついた感じがない。しっかりと読める       おすすめ度
現実味のない設定やストーリー、安易な暴力・性描写などが
まったくありません。登場する人物の人物像はしっかりと
肉付けされており、舞台となる新聞社や社会情勢なども取材が
行き届いている印象です。物語は驚くほど意外などんでん返し
があるわけではありませんが、実際の事件を地道に追ってゆく
ような感覚で楽しめます。探偵役となる窓際族の元記者とほぼ
同じタイミングで展開が読めたのは、プロットに無理がない証拠
でしょう。ただ、惜しいのは、つらい運命を背負うことになる
登場人物のフォローがされていないこと。
最後の章だけが、惜しいです。