マッチメイク (講談社文庫)
作者 不知火 京介
価格 730 円
出版社名 講談社
出版年月 2006/08/12
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■読者の評価     おすすめ度平均

期待料込みの星4つ       おすすめ度
粗い。
これが第一印象。
主人公も19歳とは思えない。今の19歳ってもっと幼いと思うけど。
脇役達も描写がいまいち。
ただ、期待させる何かがあるように思う。
作者が40を過ぎてこなれてくると結構いけるかも。

北方謙三が誉めているのは、デビュー当時の自分の文体に似ているからではないかというのは、うがちすぎだろうか。

730円はちょっと高いな。


意外に面白かった       おすすめ度
意外におもしろかった、というのが正直な感想。
プロレスには興味がないから、もしかして途中で断念するかとおもったが、物語にぐいぐい引き込まれた。
新人とはいえプロレスラーが私のようなプロレスを知らない人間でさえ知っていることでも知らないってのはどうか、とか、犯人がわかってからが長すぎ、とか、それが実は犯人じゃないかもと思わせるミスリードはよかったものの、そのラストではだめろう、など問題点は多々ある。
あと女性描写のへたさとか。
いまどきポニーテールの女なんて、いないよ、とか、主人公がとても19歳とは思えないところ、とか。
そういう欠点を差し引いてもなお、おもしろかった。
乱歩賞は社会派だが、これは完全なエンターテイメント。
次回作も読んでみたい。


推理小説としての面白さではなく、プロレスの面白さ       おすすめ度
推理小説としての面白さではなく、プロレスの面白さで読ませる作品ですね。
プロレスファンなら、作中に出てくるプロレスラーやエピソードに、実在の
モデルが存在する事がすぐ判ると思います。

試合の内情やトレーニングの様子、「門番」という存在など、外からでは
窺い知る事の出来ないプロレス界の実態が描かれているのは、読んで
いて面白かったです。
ただ、ミステリーとしては、いまいち物足りないかも知れませんが。

あと、この主人公はちょっと無知ですね。
今時、「アングル」くらいはプロレスファンなら誰でも知ってると思うのに、
いくら新人とは言え、業界にいるプロレスラーが知らないなんて。


完成度よりも「読ませるパワー」で乱歩賞       おすすめ度

江戸川乱歩賞受賞作であるが、殺害方法、トリックなどに驚くべきものが見えず、
ミステリーとしての完成度は低いが、その分プロレスという題材の新鮮さとパワーで一気に読ませる。空港待合室や機内で読むには最適な娯楽小説と言える。

「門番役」の前座レスラーが道場破りの柔道家を一蹴して帰っていくところなど、劇画調で楽しく読める。

乱歩賞の評者たちは、作品の粗さに気付きながらも、「このパワー(才能)は本物」、と言う思いを強くしたのではないだろうか。

作者が今後もプロレスにこだわった娯楽小説作品を書いていくのか、或いは別の題材を使ってミステリー作家を目指すのか、分からないが、読ませるパワー(才能)を持った作家はそう多くない。楽しみな作家である。


マッチョメイク。       おすすめ度
ジャンボ鶴田とかの時代には結構プロレスみてました。ちょっと前だと武藤とかが元気だった頃もときどき見てました。が、最近はめっきり見てません。K-1とかダイナマイトとかボクシングとか格闘技がテレビで放映されるのでそっちをみてしまいます。
ですが、かつてのプロレスファンなので楽しみにして読みました。
あんまり熱狂なファンではないので裏話がとっても新鮮でした。ミステリーとしてはシリアスでゾクゾクと迫る感じは少ないですが、さわやかな感じがして私は結構好きです。