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■読者の評価
おすすめ度平均
逃亡という名の鬼ごっこ。 おすすめ度
どうしようどうしよう
夏が終わってしまう
二十一歳の夏は一度しか来ないのに
どうしよう
躁転時にODで自殺未遂をして
閉鎖病棟に運び込まれた、”あたし”は
突如脱走を決意する。
薬漬けで監視下の病院なんかにいたら、
それこそ死んでしまうっ!!
博多弁の彼女と、九州を舞台とした逃走劇。
ローカルな地名が馴染み深くて
さるきち親近感を抱き読んでました。
時折、幻聴が彼女を襲う。
そして自分を殺そうと企んでいる
自分の中の何人もの人格。
そんな脅迫観念と闘いながら、
途中、当て逃げ、食い逃げ、畑泥棒までやってのけちゃって、
博多を出て南南へと進んでいく。
脱走のお供の“なごやん”との
かみ合わないやりとりも可笑しく、またもどかしい。
病院の
束縛感って、苦しいものなのだろうね。
しかも、薬を飲んだり、
手術をしてすぐ治る病気ではないだけに、
絶望感も伴うのでしょう。
さるきち摂食障害歴は長いけれど
入院したことはなくって
その気持ちを推し量ることはムツカシイです。
焦っちゃうよね、きっと。
やりたいコトはたくさんあるのに!!
こんなとこにいる場合じゃあないのに!!
逃げたくもなっちゃうよね。
ただ、この作品を読んでいるとね、
豪快な逃走劇はとっても気持ちいいんだけど、
でもね、
やっぱり捕らわれているの、ココロは。
病院に。
不思議なコトに、病院から離れれば離れるほど
その存在感は増していくのよね。
そして、さるきち思うに、
病院にかかわらず、
避けて見ないようにしてきたコトって
結局、
ココロの中で占める割合が
大きくなるんじゃないかなって。
さるきちも、過去の出来事から
ずっと目を逸らしてきたのだけれど
でも実は、ココロはずっと
捕らわれていたのです。
それが病気につながっていたと思うのです。
逃げる時だってあっていいと思うの。
ただ大事なのは、
いつかちゃんと問題の核心に対峙して
自分の中でケジメをつけてから
それを切り離すコトなんだろうな、と
思ったのでした。
夏が終わってしまう
二十一歳の夏は一度しか来ないのに
どうしよう
躁転時にODで自殺未遂をして
閉鎖病棟に運び込まれた、”あたし”は
突如脱走を決意する。
薬漬けで監視下の病院なんかにいたら、
それこそ死んでしまうっ!!
博多弁の彼女と、九州を舞台とした逃走劇。
ローカルな地名が馴染み深くて
さるきち親近感を抱き読んでました。
時折、幻聴が彼女を襲う。
そして自分を殺そうと企んでいる
自分の中の何人もの人格。
そんな脅迫観念と闘いながら、
途中、当て逃げ、食い逃げ、畑泥棒までやってのけちゃって、
博多を出て南南へと進んでいく。
脱走のお供の“なごやん”との
かみ合わないやりとりも可笑しく、またもどかしい。
病院の
束縛感って、苦しいものなのだろうね。
しかも、薬を飲んだり、
手術をしてすぐ治る病気ではないだけに、
絶望感も伴うのでしょう。
さるきち摂食障害歴は長いけれど
入院したことはなくって
その気持ちを推し量ることはムツカシイです。
焦っちゃうよね、きっと。
やりたいコトはたくさんあるのに!!
こんなとこにいる場合じゃあないのに!!
逃げたくもなっちゃうよね。
ただ、この作品を読んでいるとね、
豪快な逃走劇はとっても気持ちいいんだけど、
でもね、
やっぱり捕らわれているの、ココロは。
病院に。
不思議なコトに、病院から離れれば離れるほど
その存在感は増していくのよね。
そして、さるきち思うに、
病院にかかわらず、
避けて見ないようにしてきたコトって
結局、
ココロの中で占める割合が
大きくなるんじゃないかなって。
さるきちも、過去の出来事から
ずっと目を逸らしてきたのだけれど
でも実は、ココロはずっと
捕らわれていたのです。
それが病気につながっていたと思うのです。
逃げる時だってあっていいと思うの。
ただ大事なのは、
いつかちゃんと問題の核心に対峙して
自分の中でケジメをつけてから
それを切り離すコトなんだろうな、と
思ったのでした。
読まなきゃ、世の中、やってらんねぃぜい^^! おすすめ度
「・・・悲しかね、頭のおかしちうことは」
もう、この一言に、泣けます。
偏見・世間体・他人の目etc エトセトラ...
でも、そんなの関係ね〜!
まさに、そうなの。
そうなのよぉ!
絲山さん、よくぞ言って(=書いて)下さいました。
自分らしく生きていく=自分を生きる。
よし、自分も頑張るぞ!
そんな力をいっぱいもらえる作品デス。
もう、この一言に、泣けます。
偏見・世間体・他人の目etc エトセトラ...
でも、そんなの関係ね〜!
まさに、そうなの。
そうなのよぉ!
絲山さん、よくぞ言って(=書いて)下さいました。
自分らしく生きていく=自分を生きる。
よし、自分も頑張るぞ!
そんな力をいっぱいもらえる作品デス。
男女二人のやんちゃな九州縦断の旅 おすすめ度
精神病院を抜け出した躁鬱病の21才の女の子と東京オタクの鬱病の男の子の物語。
インパクトのあるタイトル同様に登場人物もインパクトある強烈なキャラクターが散りばめられていて物語にスパイスを効かせています。
インパクトのあるタイトル同様に登場人物もインパクトある強烈なキャラクターが散りばめられていて物語にスパイスを効かせています。
極楽にてゆたーっと おすすめ度
いらいらして、止まらない。自分では止められない。どうしようもなく駆り立てられる。この暴走疾駆する気分に突き動かされて、逃亡が始まる。
花ちゃんはなごやんを引っ張って、かつての恋人との思い出を上書き消去しないと、二度と行けなくなりそうな大事な土地も駆け抜けてく。冒頭は花ちゃんの不穏な様子に圧倒されるし、失うものも多かった二人だと思う。精神疾患は悲しいと主人公はつぶやくが、決して悲壮に浸ることはない。その力強さがまぶしい。
話が進むほど、南へ行くほど、あっけからんとした雰囲気になるのが、逃亡劇の舞台に九州を選んだ効果ではないか。光は強く、景色が開け、空気が澄み、海が強い。ご飯も美味しいし。
最後にとっておきのよかにせが出てくるけれど、間近に寝ながら花ちゃんを抱かなかったなごやんも、なかなかのよかにせだと思った。
思い切り大声で叫んだような爽快感が残る一冊。勢いにつられて、ふっと元気になってしまった。
花ちゃんはなごやんを引っ張って、かつての恋人との思い出を上書き消去しないと、二度と行けなくなりそうな大事な土地も駆け抜けてく。冒頭は花ちゃんの不穏な様子に圧倒されるし、失うものも多かった二人だと思う。精神疾患は悲しいと主人公はつぶやくが、決して悲壮に浸ることはない。その力強さがまぶしい。
話が進むほど、南へ行くほど、あっけからんとした雰囲気になるのが、逃亡劇の舞台に九州を選んだ効果ではないか。光は強く、景色が開け、空気が澄み、海が強い。ご飯も美味しいし。
最後にとっておきのよかにせが出てくるけれど、間近に寝ながら花ちゃんを抱かなかったなごやんも、なかなかのよかにせだと思った。
思い切り大声で叫んだような爽快感が残る一冊。勢いにつられて、ふっと元気になってしまった。
ロードノベル おすすめ度
男気溢れ、そして優しい物語を創作する彼女ならでは作品です。精神病院から抜け出した男女二人の1000キロに及ぶロードノベル。しかしこの旅は魅力的に輝いています。なぜならすごく楽しそう。幻聴や幻覚に惑わされても、なごやんとケンカしても、車中泊が続いても、彼らの旅は凄く楽しく写る。それは作中にある、「でも、してもよかよ」「いかんがあ」「なして?」「恋人じゃない人としたらいかんて。俺じゃなくても。誰とでもそうだからね」という会話に集約されているのです。この関係性こそこのロードノベルを成功に導いている要素であると思うのです。絲山さんの作品の男女の関係性は本作だけでなく、他作品にも見られます。その描き方が女性作家の優しさなのかもしれません。表現が直接的で男気溢れる主人公ですが、作者のこの優しさが、主人公の女性像を引き立てているのです。

