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■読者の評価
おすすめ度平均
法廷ミステリの思わぬ収穫 おすすめ度
マンガまたはテレビドラマのノベライズ作品かと軽んじられそうなタイトルのつけかたで損をしている。これは、現役弁護士でもあるマンガ原作者で乱歩賞作家の中嶋博行による講談社文庫の書き下ろし小説だ。
ひまつぶしのつもりで期待せずに手にしたところ、一気呵成に読んでしまった。おもしろい。正味200ページほどだが、よくできた法廷ミステリの中篇小説である。軽快なテンポ。無駄な遊びがない。それでいて知って得する専門分野の情報が得られるおまけつき。
些細な発端から一転二転して手に汗握らせる事件の展開は、往年のE・S・ガードナーの〈弁護士ペリー・メイスン〉シリーズの佳作に劣らないのではないか。個性的な登場人物たちのキャラクターも立っている。いささかステロタイプとはいえ達者な筆致。
先般にテレビで放映された上戸彩主演の連続ドラマ版よりも、私にはこちらのほうがおもしろかった。ちなみに、本書の主人公であるホカベン(新米弁護士)は、堂本孝という青年だ。
劇画調だから小説としての深い味わいには欠けるけれど、なにかと気ぜわしい現代のエンターテインメントのひとつのありかたとして物語を短い枚数で鮮やかにまとめた手腕を評価したい。驚愕の結末はネタバレになるから、ここでは触れないことにしよう。
ひまつぶしのつもりで期待せずに手にしたところ、一気呵成に読んでしまった。おもしろい。正味200ページほどだが、よくできた法廷ミステリの中篇小説である。軽快なテンポ。無駄な遊びがない。それでいて知って得する専門分野の情報が得られるおまけつき。
些細な発端から一転二転して手に汗握らせる事件の展開は、往年のE・S・ガードナーの〈弁護士ペリー・メイスン〉シリーズの佳作に劣らないのではないか。個性的な登場人物たちのキャラクターも立っている。いささかステロタイプとはいえ達者な筆致。
先般にテレビで放映された上戸彩主演の連続ドラマ版よりも、私にはこちらのほうがおもしろかった。ちなみに、本書の主人公であるホカベン(新米弁護士)は、堂本孝という青年だ。
劇画調だから小説としての深い味わいには欠けるけれど、なにかと気ぜわしい現代のエンターテインメントのひとつのありかたとして物語を短い枚数で鮮やかにまとめた手腕を評価したい。驚愕の結末はネタバレになるから、ここでは触れないことにしよう。
ドラマ おすすめ度
視聴率1桁というドラマもとうとう終わってしまいましたが、漫画を読んだ事がある人・ない人、ドラマを見た人・見てない人、関係なくこの本は楽しめると思います。楽しむというよりは、現実として何が起こっているのか…いろいろ知らされるものでもあり、法律・裁判がどうこうという問題はもちろん、いち人間として「人として正しい事を私たちはしているのだろうか」と考えさせられます。
とにかく重くもなく、普通の「人間としての感覚」について考えさせられる作品でした。
とにかく重くもなく、普通の「人間としての感覚」について考えさせられる作品でした。
法廷のガンマン おすすめ度
この著者、ノンフィクションの世界にいっちゃったと思っていたら、もどってきました、ミステリに!しかも法廷物。現役弁護士だけに法廷シーンが妙にリアルで面白い。弁護士は雇われガンマン、法廷はいわばOK牧場のような決闘の場であるそうな。殺人事件をめぐって、検察側がくりだす敵性証人が若き雇われガンマン弁護士に次々と倒されていく展開は見事。法廷のクライマックスで殺人事件の隠された真相が暴かれるが、実はそれで終わりではない。最後にもうひとつ「切り札」があって、ホントびっくりした。「ホカベン」はコミック、テレビ・ドラマ、本書の小説とそろったが、コミックやドラマにミステリの物足りなさを感じている人におすすめ。

