ZOO〈2〉 (集英社文庫)
作者 乙一
価格 440 円
出版社名 集英社
出版年月 2006/05
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■読者の評価     おすすめ度平均

叙述へのこだわり       おすすめ度
◆「Closet」

  義弟に自分の過去の罪を知られてしまったミキは、
  彼の死体を彼の部屋にあるクローゼットに隠すことにする。


  《倒叙ミステリ》かと思わせてじつは……という趣向。
  『GOTH』において、遺憾なく発揮された乙一の
  叙述トリックが、本作でも抜群のキレを見せます。


  カンのいい人は、すぐに真相に気づくかもしれませんが、
  結末から遡って、犯人の人物像を想像していくと、
  また違った感慨が浮かびます。


こっちも面白い       おすすめ度
1が面白かったので2も迷わず購入。
2も笑える話からグロイ話、悲しい話まで様々。
個人的には、『冷たい森の白い家』と『落ちる飛行機の中で』が良かった。
1と同様あっという間に読めるので是非お進め。
中途半端な映画で2時間潰すよりも、よっぽど内容が濃いと思う。


んー。       おすすめ度
アクビしてしまいそうな退屈な作品はないものの、また別の作品も読みたい、っていう気持ちにはならなかったです。
これを2冊に分けた意味も解らないし…。


負けた〜       おすすめ度
乙一作品はどれもハズレがない。
意表を突かれすぎて、読むうちに「犯人はコイツかな?」
とか「こういう結末になるんだろうな」等と乙一に挑戦するような
気持ちで読み進むが、いつも私の想像外な展開になるため
「乙一作品には負けた〜〜!」という敗北感に似た
爽快感が残る。


とにかく、上手い。       おすすめ度
新進若手作家乙一氏による短編集。
元々ハードカバーでは「ZOO(1)」と併せて一冊だった。

本書で印象に残ったのは「神の言葉」である。
漫画本にでもありそうな内容だったが、活字ならではの生々しさが独特。
そしてもう一つ「落ちる飛行機の中で」も面白い。
ハイジャックされた飛行機の中で繰り広げられる、どこかおかしなやり取りの数々。
おかしさと物悲しさ。そして晴れ晴れしさ。
ただ「血液を探せ!」は、何となくもったいない気がする。
完全になコメディタッチだったが、個人的にはそうじゃない書き方をして欲しかった。

一作(併せて2冊)でこれほどバラエティーに富んだ短編を味わえる作品は珍しい。