バスジャック (集英社文庫)
作者 三崎 亜記
価格 500 円
出版社名 集英社
出版年月 2008/11
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■読者の評価     おすすめ度平均

楽しめました       おすすめ度
『となり町戦争』が楽しかったので手に取りました。
7編の短編が収められています。
「二階扉をつけてください」の諧謔、「しあわせな光」の叙情、「バスジャック」の皮肉、「動物園」の愉悦、「送りの夏」の死生観、どれも楽しくハッと虚を衝かれる作品です。
ただ、なぜ二階扉をつけなきゃいけないとか、なぜバスジャックなのかとか、親切な説明はないので、そこに引っかかると作品を楽しめないかもしれません。そこは頭を柔軟に、作品に入り込めば楽しいひと時が楽しめると思いますよ。


悪いけど       おすすめ度
面白くありませんでした。読み手の気分の問題なんでしょうか…シュールな世界観で進んで行くのがだらだら感を引き立てる。
他の方のレビューに『ショートショート』を思わせる話が出ていましたが、うん・短いならまだ読めます。もう少し結文の『オチ』に“転”感を求めます。
私見ですが『シュール&ヤオイ小説』。


非凡な才能を感じる       おすすめ度
偶然本屋で手に取った文庫本に過ぎなかったのであるが、本書とはとても良い出会いであった。
第一話の短編からとても不思議な気持ちにさせる短編集であり、一気に読んだ。
小学校高学年から中学生にかけて夢中になった星新一のショートショートよりはやや長い短編であったが、当時と似たような感動が蘇った。
読んでいる最中は頭の中がSF映画を観賞している状態になったり、不思議な現象を目の当たりにしたような錯覚に陥った。
しかも、著者はまだ若く今後の活躍が大いに期待できる。

僅か500円でとても楽しめるため、強くお薦めできる。