嫉妬の香り (集英社文庫)
作者 辻 仁成
価格 560 円
出版社名 集英社
出版年月 2004/05
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■読者の評価     おすすめ度平均

人間くささを感じます。       おすすめ度
私は相変わらず、何か、を捜し求めていた。何か、こそが人間には常に重要なのである。
しかし、何かを最初から知って生まれてきた人間はいない。死ぬまで何か、に取り付かれ、
何か、を追い求め、何か、が何かわからず、中には精神が壊れたり、自死を選ぶものもでる。
私は徒然ほど恐ろしいものを知らない。変化のない環境で感ずる退屈とは、つまり、
人の死なのである。虚ろから逃げるために人は恋をし、愛の中に自分が生物として
価値があることを見つけ出そうとしている。

なるほどなあ〜〜と思った作中の文章であります。


色々と思考を重ねた・・・       おすすめ度
辻 仁成の本は色々な意味で「愛」について考えさせられる。そんな中でこの本もまた私は色々と思考を重ねました。本当の「愛」、そして「嫉妬」について私もまた主人公のように思いを巡らせました。


男女の嫉妬が愛を狂わす       おすすめ度
私には嫉妬という感情はあまりない。

男の愛情の嫉妬は、なおさらわからない。
嫉妬のために自分の精神状態を苦しめ、
死に近づかずにはいられなくなってしまうなんて、
そんなにも、愛に惑わされてしまう男の人は
思い込みも激しくて、私はちょっとひいてしまう。

でも 小説としては、
かなり はまってしまった。

ミノリの「私はじわじわ心が動いていくタイプなの
少しずつしか人を愛せない」
わたしもそうだから、彼女の気持ちがよくわかった。
いろんなことがあって、それでも彼を愛せるミノリの
強さと潔さが私は好き。
たとえ彼が、彼女を選ばなくてもそれでもたぶんミノリは
自分の選んだ人生に満足なのだと思う。