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■読者の評価
おすすめ度平均
悲しくも甘い後味のする青春小説 おすすめ度
とても良い小説。読後にしばらく余韻が続きます。
以下、3つの観点から本書をレビューします。
◆青春小説
直美と良一、徹也の関係がむず痒いような、少し痛いような、でもほんのり甘い部分のある青春小説である。良一、徹也の二人ともが直美に強い想いを寄せており、直美も二人に対して想いを寄せている。良一、徹也の関係は恋敵のようでもあり、同じ気持ちを共有する親友のようでもある。一言で形容しがたいこの関係を徹也は「おれたちは十五歳だから、一五(いちご)同盟だ。」と定義した。
◆死生観
この小説の根底にあるテーマは、「何のために生きているのだろうか」というところにある。このテーマは、答えのない問いかけの一つである。直美の生命が失われていく中、直美・良一・徹也(直美の父母・その他の人々もそうだろう)は痛切にこの問いかけにさらされる。直美の生は何だったのだろうか、自分の生はなんなのだろうか、と。
◆秀逸な描写
とても描写が秀逸で物語の世界にすっと溶け込んでいける。徹也の野球の描写、良一のピアノ演奏の描写が特に秀逸。緊張感や葛藤が非常によく伝わってくる。
以下、3つの観点から本書をレビューします。
◆青春小説
直美と良一、徹也の関係がむず痒いような、少し痛いような、でもほんのり甘い部分のある青春小説である。良一、徹也の二人ともが直美に強い想いを寄せており、直美も二人に対して想いを寄せている。良一、徹也の関係は恋敵のようでもあり、同じ気持ちを共有する親友のようでもある。一言で形容しがたいこの関係を徹也は「おれたちは十五歳だから、一五(いちご)同盟だ。」と定義した。
◆死生観
この小説の根底にあるテーマは、「何のために生きているのだろうか」というところにある。このテーマは、答えのない問いかけの一つである。直美の生命が失われていく中、直美・良一・徹也(直美の父母・その他の人々もそうだろう)は痛切にこの問いかけにさらされる。直美の生は何だったのだろうか、自分の生はなんなのだろうか、と。
◆秀逸な描写
とても描写が秀逸で物語の世界にすっと溶け込んでいける。徹也の野球の描写、良一のピアノ演奏の描写が特に秀逸。緊張感や葛藤が非常によく伝わってくる。
15才の人生、生活、命 おすすめ度
あぁ、なんともせつなくもどかしい。
苦しいほどに純で、人生を見つめる15才の若者たち。
尾崎豊が15才の狂おしい春を歌い、京都の蜷川知事は30年以上も前に15の春を泣かさないと言って高校受験制度を変革しようとした。
そう、15才という義務教育を終える時期、彼らは私たちの想像以上にこの人生を真正面から見つめているのだ。。。って、自分を振り返ればわかるはずなのに。
すっかりわすれているんだな。
というか、年を経て、それぞれの時代に、それぞれの社会で、やはりいろんな人生の壁にはぶつかっているから、15のあの、人生の最初の壁のことを忘れてしまっている、のかもしれない。
それにしても、もどかしい。
何ともせつない。
顧みれば、私も、最初に人の命というものを感じたのは、14の冬。
祖父の死に直面してだった。
人は、自分の人生と命を思うに、一番身近な自分自身のことは実は棚に上げて、次に身近な、家族、親戚、友人の死から学ぶんだ。
だから、家族の中で(特に年寄りのいる)育つべきなんだなぁ。
この作品では、年寄りの死ではなく、もっともっとある意味近いものの死から、若者がいろんなことを学ぶ。
改めて、自分の15を振り返り、しばし懐かしんだ読後だった。
苦しいほどに純で、人生を見つめる15才の若者たち。
尾崎豊が15才の狂おしい春を歌い、京都の蜷川知事は30年以上も前に15の春を泣かさないと言って高校受験制度を変革しようとした。
そう、15才という義務教育を終える時期、彼らは私たちの想像以上にこの人生を真正面から見つめているのだ。。。って、自分を振り返ればわかるはずなのに。
すっかりわすれているんだな。
というか、年を経て、それぞれの時代に、それぞれの社会で、やはりいろんな人生の壁にはぶつかっているから、15のあの、人生の最初の壁のことを忘れてしまっている、のかもしれない。
それにしても、もどかしい。
何ともせつない。
顧みれば、私も、最初に人の命というものを感じたのは、14の冬。
祖父の死に直面してだった。
人は、自分の人生と命を思うに、一番身近な自分自身のことは実は棚に上げて、次に身近な、家族、親戚、友人の死から学ぶんだ。
だから、家族の中で(特に年寄りのいる)育つべきなんだなぁ。
この作品では、年寄りの死ではなく、もっともっとある意味近いものの死から、若者がいろんなことを学ぶ。
改めて、自分の15を振り返り、しばし懐かしんだ読後だった。
「生きる」ということ おすすめ度
最後はかなり淡泊ですらりとした終わり方ですが、終盤の随所で感動します。
自殺を考える健康な少年と、自殺さえ出来ない余命わずかな少女。そしてその幼なじみの少年。
汚れなき、美しい三角関係とでもいうのでしょうか。
物語として非常に上手い構成になっていますし、あらゆる要素が詰め込まれている気がします。
教育問題、親の子に対する深い愛情、生と死、恋愛関係…
これは、死ぬ前に一度は読まなきゃ損です。
自殺を考える健康な少年と、自殺さえ出来ない余命わずかな少女。そしてその幼なじみの少年。
汚れなき、美しい三角関係とでもいうのでしょうか。
物語として非常に上手い構成になっていますし、あらゆる要素が詰め込まれている気がします。
教育問題、親の子に対する深い愛情、生と死、恋愛関係…
これは、死ぬ前に一度は読まなきゃ損です。
生きる勇気。意味。 おすすめ度
目標があるけど、なかなか上手くいかなくて、将来について不安に思ったり悩んだり、このまま消えてしまいたい、と思ったり。
そんな時に読んだら共感できる部分があったり、力づけられたりして、号泣でした。
辛いことがあっても、生きていけるのだから生きていかなくちゃいけない。
読むタイミングというのが本当に大事なのかな、と思いました。
そんな時に読んだら共感できる部分があったり、力づけられたりして、号泣でした。
辛いことがあっても、生きていけるのだから生きていかなくちゃいけない。
読むタイミングというのが本当に大事なのかな、と思いました。
自己陶酔を免れている傑作 おすすめ度
甘い題名とはややずれた、
悲劇を内包した青春小説である。
ありがちなストーリーではあるが、
悲劇部分だけに耽溺することなく
日々の生活と青春の様々な悩みが、
その悲劇と等価に置かれている点において
自己陶酔を免れている傑作である。
愛情と友情、生と死、病と将来、
主人公たちは抗うことの出来ない
運命にひたすら翻弄される。
未来に向いて打ち震える15歳の心が
野球のピッチング、そしてピアノで
リリカルに昇華される場面場面は
儚く、そして美しい。

