鬼
作者 今邑 彩
価格 1,470 円
出版社名 集英社
出版年月 2008/02
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■読者の評価     おすすめ度平均

サクサク読める       おすすめ度
最後におおっと思わせる結末の話がある一方、何のひねりもなくストレートに終わってしまって空振り感がある話も何篇かあったのが少々期待外れでした。
一遍一遍が短い上に、テンポよく話が進むのでとても軽快に読み進める事が出来ました。読書が苦手な方には打って付けだと思います。
本の装丁も綺麗で良かったです。


内容は勿論、装丁や挿画もグ〜!!       おすすめ度
わりと古典的な展開からドキッとするラストへの
過程がなんとも言えずコワきも〜!?
内容は他のレビューの方に同じく!ですが
さらに本の装丁・挿画、紙質にも拍手喝采!!
可愛いような綺麗なような、それでいて不気味な…
そして妙に軽いんですよ(モチロン中身ではなく重量が)
いろんな世代にオススメですが
特に主婦の方はハマるでしょうね!?



やっぱりいいですね。       おすすめ度
読んでいる方みなさんそうだと思うのですが、
こうだろうなと言う方向へ話しは進みます。
その展開があまりにもスムーズで違和感が無い上に、ラストはひとひねりあるものですから、
う〜ん・・うますぎる!とため息が漏れるほどです。
今回の短編集で特に気に入ったのは「たつまさんがころした」です。
最後の最後で”なるほど!”と手を打ってしまいました。

とにかく万人に受け入れられる本だと思います。
女性に限っては、嫌いな人はいないんでしょうか。
自信を持ってお薦めできる一冊です。




やり場の無い気分       おすすめ度
もやもやとした、やり場の無い気分だ。
どの作品にも、予想もしなかった結末が用意されている。
その結末を知った後にも、すっきりとしない、不完全燃焼の様な読後感が後遺する。

著者の構築する世界には、女性的感性と残酷さが同居し、それでいて、微妙な心理の隙間を垣間見せる。
その世界は、現実の世界を描いているにも拘わらず、どこか幻想的ですらあり、短時間で、その世界に引き込まれる。
そして、読後の余韻には、あまり爽快感を伴わず、やり場の無い気分が、しばらくくすぶり続ける。

本作品集には、この様な傾向の短編ばかりが、収録されている。
表題作、および、以外の作品のどれを取り上げても、短編であるのに、余韻が殊の外長い。

装丁は、ソフトカバーの小さな本だが、カバー絵などにも魅力がある。
八篇の短編は、短時間で読了出来るが、本作品集の真価は、本文よりもむしろ、余韻の方にある。

本書一冊で、少なくとも、八日間以上は過ごす事が出来る。


危うい心の隙間に滲み出てくる黒いもの       おすすめ度
どの作品も作者がいうようにホラー風味のミステリーには違いない。誰にでも経験があったかのように感じさせる心の狂気や闇が、純粋な形で日常の中に綿ごみのように潜んでいて何かの拍子にふっと舞い上がる。知らずにおけばまた沈んで心の隅に眠っている。怖いことにその感覚は決して消えて無くなっているものではなくいくつかの条件が揃うと何度でも舞い上がる。どの作品も、目隠しをして得体の知れない物体に触る時のような気分になる。上手い作品群だと思う。