|
|
|||||||||||
|
||||||||||||
|
|
||||||||||||
■読者の評価
おすすめ度平均
死と隣り合わせの生活 おすすめ度
◆2000年から2001年にかけ、文芸誌に掲載された9編を加筆訂正 してまとめた本である。
明治末から大正にかけて生れた人々が第二次大戦を生きのび、終戦後それぞれの仕事が次第に肉体的にきつくなっきた頃を描いたものが多い。
登場するのは、潜水夫、マタギ、水運業の夫婦、漁師など、「自分の 体」で生計をたてている人々である。
戦争後も死と隣り合わせの生活をしていくという共通点がある。
古臭い言い方だが、それぞれの「生き様」を力強い文章で綴ってい る。
風の冷たさ、雪の冷たさ、水の冷たさ、体の痛みが伝わってくるよう な清冽な9編である。
明治末から大正にかけて生れた人々が第二次大戦を生きのび、終戦後それぞれの仕事が次第に肉体的にきつくなっきた頃を描いたものが多い。
登場するのは、潜水夫、マタギ、水運業の夫婦、漁師など、「自分の 体」で生計をたてている人々である。
戦争後も死と隣り合わせの生活をしていくという共通点がある。
古臭い言い方だが、それぞれの「生き様」を力強い文章で綴ってい る。
風の冷たさ、雪の冷たさ、水の冷たさ、体の痛みが伝わってくるよう な清冽な9編である。
作者の真骨頂 おすすめ度
『邂逅の森』で直木賞を受賞した作者による短編集。素晴らしい。主に戦後まもなくの時代を舞台に、マタギや漁民たちの姿を描く。
この時代、そして自然に生きる人間たちのからだと言葉から、凄みが伝わってくる。ついこの前の時代なのに、もはや失われようとしている種類の人間たち。そこには厳しい自然に鍛えられた強靭な肉体と意志、そして心の温さ、素直さと、畏怖の念がある。
1958年生まれの作者だが、風俗から、人間の内面にまでいたる細かい筆致は、見事な記録文学といってもおかしくない。硬質な文体の中に浮かび上がる登場人物たちの生き生きとした姿に、、自然の中に生きる人間への憧憬と愛情をかきたてられた。

