AMEBIC
作者 金原 ひとみ
価格 1,260 円
出版社名 集英社
出版年月 2005/07/06
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■読者の評価     おすすめ度平均

著者の事なのでは?       おすすめ度
文学なんて全く判らない10代女子の一感想です。

他の方が書かれている様に、私も
これは私小説なのでは?と思いました。
想像の範囲ではこの小説の中の『アミービック』の
文章は書けるものではないと思います。
「私」の行動や思考等リアリティもすごい。まるで金原さん自身の様。
内容も作品っぽさがない。ただ自分の哲学とかそういう物を書き連ねてる様な気がします。

錯文を書いている時の「私」は誰の中にも存在し得る。
錯文には唯一少しだけ共感できた様に感じました。

疑問に感じたのは何故何のために「私」は生きているのか。
「彼」の為?「私」の為?
「私」は"生きやすく"等の言葉を使うが
これだけ無欲で何故生きられるのか。
生に理由を求める方がおかしいのかも知れませんが。

自分のライフスタイルについても考えさせられた一冊です。
読んで損かそうでないかはその人次第なので一概に勧めはしません。


自分       おすすめ度
初めて金原さんの本を読んですごく共感する部分が多かったです。この主人公ほどガリガリではないけど食べる事が嫌いで私自身人をバカにする部分があり自分を重ねて読んでしまいました。


献血ルームのシーンが好きです       おすすめ度
初めて金原ひとみさんの本を読んだ。
この作品が初めてなのが良いか悪いかは分からないが、面白く読めた。
最初の「錯文」を目にした時は、まずいものに手を出した?と思ったが、一筆書きのように続く文は段々気持ち良くなる。
主人公は自分のことばかりの勝手モンなのに、いつの間にか共感してしまう時があった。
小説の世界に自然と入れたからだと思う。


進化する作家       おすすめ度
金原ひとみは「アッシュベイビー」からグンと上手くなった。今回のこの「AMEBIC」はそれを決定づけた。
文壇の評価も高いが、残念ながら金原ひとみは、まだ真っ当な評価をされていないと思う。
芥川賞作家の名に恥じないような前作「アッシュベイビー」もそのひとつだ。芥川賞をとるとリテラシーの低い人が作品を読むからなのだろうが、多くの人が、金原ひとみの「読み方」を知らない。
まずいま言えるのは、彼女はもう、「ポスト村上龍」でも「山田詠美のエピゴーネン」でもないということだ。彼女は「金原ひとみ」なのだ。
内にこもる狂気、それを読みとろうとする主人公。主人公は最後どうなってしまったのか。とても不気味な終わり方だったが、それはとても金原ひとみらしい。彼女はこれからも伸びていくだろう。いまはまだ若いから大きな賞はとれないだろうけど、三十代になったらいろんな賞をとると思う。
谷崎潤一郎賞はとってほしいなあ。
あと、この作品の読みどころは主人公の性格の悪さを場面場面で感じられるところだ。特に本屋でのエピソードは秀逸。ブラックユーモアもふんだんに取り込み、黒い笑いを楽しめるはずだ。金井美惠子に近い部分もあるらしく、そこも読みとったら面白いと思う。


「純文」学       おすすめ度
私のことをもっと理解して欲しい。もっと愛して欲しい。
と、渇望している女の子のお話。
そんなよくある話を、ここまでエンターテイメント性をもたせ、おもしろく読ませてしまう金原ひとみはスゴい。
登場人物はほぼふたり(3人?)。ストーリーで読ませる訳ではない。
主人公の女の子のユニークで強烈なキャラクターと、文章の力だけでここまで読ませてしまう。
小説はいち文いち文の力で成り立っている。特に純文学は。
その小説の真髄のきれはしに、この作品を読むとふれられる気がする。
純粋なる文章のチカラ。デタラメでおもしろい。すげえぜ、金原。
「蛇にピアス」が駄目だった人にも、ぜひ!