あおい
作者 西 加奈子
価格 1,260 円
出版社名 小学館
出版年月 2004/05
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■読者の評価     おすすめ度平均

まさにゆるゆるギリギリデイズ。       おすすめ度
愛情的に育ちの良い人。
情緒が安定している人。
なるほどなあ〜と思った作中の文章であります。


あんたのことが、すきすぎるのよ       おすすめ度
なんか、バシッときた。
表紙も、なんか赤じゃない赤が似合ってるし、
「あおい」っていうタイトルも、ぴったりだし。
それが手書き風?手書きなのもいい。
物語の内容をこういう所できっちり・ぴったし表現してくれるのって、なかなかないですよね。
西さんの、ほとんど?全部そう。
しずくは自分で表紙描いたって聞いたけど、これもかな?
そうだから、図書館派のわたしでも家に本置いておきたくなる。
表紙見ただけで、読んだ時の気持ち思い出させてくれるから。

なんかね、いろんなワードが、すごいの。
「それを、そういう風に表現するのって、新しい。」
って思う。なんか、納得できるんだ。
あたりまえのこと、今まで言い尽くされてきたことを、こういう風に説明?見解?するんだぁーって。
時代は変わる。人生や愛は変わらない。でも、言葉も変化していくものだから。うん。。
表現できないけど、すごく新鮮。

で、ところどころででてくる、
「あんたのことが、すきすぎるのよ」みたいな心の奥の奥のずーっと奥から染み出してくるような思いを、『ふっ』っと出してくるところがまた素敵。

よわっちょろい人間が、その弱さを受け入れて生きてる感じ。生きてく感じ。
とにかく、新鮮でした。だいすき。


初!西加奈子。       おすすめ度
西加奈子読み進めて、初めて、吉本ばななを読んだ時に似てる。
と、感じたんだ。
私。

トンデル発想?だから?ふ〜む。

『あおい』はね。まず、タイトル。
なぜ、あおいってゼンゼン意識していなかったんだけど。
ぴかぁ〜って。これジャン。そのままってトコでてくるの。
それ、おかしいんだ。そっかぁ。って、オチもやってくるし。
それからね。
もう、大好きなのよ。主人公の女の子が、彼のことを。
なのに、気持ちを認められない???風?
なのに、好きの表現がかわいい。
軽そうで、違う。(ここが似てる?ばななちゃん?)
重いテーマだったの?って。
あと、表現が新しい。(ここもばななちゃんの時に新鮮!って。)
〜す、すすすするするするー、ていう感じ。〜
でも、内容は日常。だよね。
特別なことはない。かな?
〜あたしの体は、なんて頼りないのだろう。〜
〜あたしは、生きてるんだ。〜

『サムのこと』も、収められている。
初めて、お友達のお通夜に行くお話し。
〜そうやねん。知らんふりしとった。〜
考えるね。
あとは、
〜「トンダ。」〜

二作とも。
関西弁での話し言葉。
しっかりじ〜んときます。よ!!!


すごくいい!       おすすめ度
なんていうんだろう、独特の世界観。
よくいるようなだるい若い子のおはなしかと思っていたら、消えない傷、みたいなものも出てくる。切ない。
けっこうへヴィーな面もあるんだけど、関西弁と独特の文体とで不思議にさらりと語ってしまっているのが魅力的。
あおい のなかではとくに『みいちゃん』が素敵。

サムのこと は喪失感、みたいなものを感じた。
はっきりとしたものではない、日常に伴う出来事をすごくきれいに、というか、現実的に?なんていうんだろうか、等身大のままを書き出しているところがすごくいい。
登場人物がほんとうに同じ世界に生きていて、どこかでぐでぐで暮らしているんだろうなあ、なんて思ってしまう。
読むと日常がなあんとなく丸くたいせつに思えてくるかんじ。このまんまでもわるくはないか、うん、しあわせだな、そんなふうに。


のほほんとみえるけど       おすすめ度
 関西弁の会話が、自然に小説世界をつむいでいく。最初は、いい加減な生き方の若い男女に、徐々にウンザリしかけた。そこでさっちゃんの抱えた闇を垣間見せられる。えっとひるんで読み進めると、さっちゃんが実は一生懸命生きているんだということがじわじわと分かってきた。
カザマ君のことは、ちょっと頼りなくてどうかと思うが、さっちゃんがそんなに好きなのなら、それでいい。さっちゃんを幸せにできるなら、カザマ君はそれだけで大切な人だと思う。

 「サムのこと」は、もっと不思議な小説。ほぼニートのような若者の気分をうまく描いている。こういう人が多くなったのかな。実は、私も少し分かる。私は、人の家族とか住所とかをあまり覚えない。でも、そういうことを普通の人は異常に関心を持って知りすぎだと思う。そういう関係性への執着って、うっとおしいと思う。本当に必要なことは、自然と分かってくると思うから。